「おかえりなさい、お兄さん」
「あ、あれ?君は確か亜子の友達の鶴川未由ちゃんじゃないか。どうしたんだ?俺の部屋に入って。亜子は?」
 学校から帰ってくると、俺の妹である亜子の友達、未由ちゃんが部屋にいた。あまり片付けていないのでちょっと恥ずかしかったが、それよりもどうして未由ちゃんが俺の部屋にいるのかが分からなかった。未由は自分の部屋にいるんじゃないのか?
「ああ、今日は一人で来たの。玄関が開いてたから勝手に入らせてもらったんだ」
「か、勝手にって……。亜子と約束していたのかい?」
「ううん。だから一人で来たって言ってるだろ。学校で前から言ってたじゃん。妹の友達で好きな子がいるんだって。この子の事だろ」
「えっ!?そ、それを誰から……」
「誰からって……。知りたいか?」
「ま、まあ……」
 未由ちゃんは意地悪そうな目で俺を見ていた。しゃべり方といい、雰囲気といい、いつも遊びに来ている彼女とは随分と違って見える。しかし、亜子の友達が好きだって事を話したのは、クラスメイトの親友、彰人だけなんだけどな。まさか、あいつが未由ちゃんにしゃべったのか?
「へへ。俺だよ俺。お前も頭の中では分かっているんだろ。誰がしゃべったのか」
「俺だよって……。なあ未由ちゃん。彰人ってやつがしゃべったのか」
「そう。その俺が、この鶴川未由って女の子の体を乗っ取ってるって訳さ」
「乗っ取る!?」
「何だよ、全然気付かなかったのか?こんなに俺らしくしゃべっているのに」
「ちょ、ちょっと待てよ。それってどういう意味なんだ?」
「どういう意味って、見たままだろ。塩河彰人が、幽体離脱できる薬を使って鶴川未由の体を乗っ取ったって事だよ」
「乗っ取るって……。要は、幽霊みたいになって憑依してるってことか」
「お、物分りがいいねぇ……って、理解できるのならもうちょっと早く理解しろよ。会話のやり取りがおかしかったじゃないか」
「し、信じられないよ。現実にそんな事が出来るなんてさ」
「まあ、俺の最初は信じられなかったけど、こうして実際に乗っ取る事が出来るんだから、信じないわけには行かないだろ。それにしても、お前ってこんな子供が好きなんだな」
「う、五月蝿いな。別にいいだろ」
「子供って言っても、もう中学二年生だし、しっかりと感じるんだけどさ」
「か、感じるって……」
「そりゃ決まってるだろ!」
「なっ!?」
「うっ……。実はさ、お前が部屋に来るまでに、この体をちょっと弄ってたんだ」
 俺の前でジーパンのボタンを外した未由ちゃんが、その中に手を入れて指を動かした。とてもいやらしい感じがして、思わず興奮してしまう。
妹の友達
「最近の女の子って進んでるからさ、きっと自分でオナニーしてるんだよ。でないと、こんな風にならないだろ?」
「お、おい……。未由ちゃんの体をそんな風にするのはまずいんじゃないか?」
「大丈夫だって。俺がこうして乗っ取っている間、彼女の意識は無いんだから。わざわざお前の部屋に来てやったんだ。このチャンスに色々と触ってみろよ」
「……で、でもさ……」
「遠慮するなって。何なら、俺がこの体で迫ってやろうか?ねえお兄さん、私の体、好きに触っていいんだよっ……てさ!」
「や、やめろよ。その気になっちゃうじゃないか」
「もうチンポはその気になってるだろ。この小さな胸や綺麗な股間を、お前が自由に触れるんだ。ほら、触っちまえよ!」
 ああ……理性が。
 俺の理性が……。
 これ以上、我慢出来なくなった俺は、未由ちゃんに申し訳ないと思いながらも、彰人が乗っ取った体に悪戯してしまった。
 彼女が気付いたら、きっと怒るだろうなぁ。


……って感じで、久しぶりにSSを書きました。
こんな友達がいたら……嬉しいですけどw