お兄ちゃんのばかぁ〜っ!
「お兄ちゃん!また私の体で試したでしょっ」
「は、はぁ?何のことだよ」
「また勝手に体に憑依したって言ってるのっ!」
「ば、馬鹿だなぁ。何度もお前の体を使ったりしないよ」
「嘘ばっかり。私、分かるんだからっ」
「わ、分かるって……どうしてだよ」
「だ、だから……。私の体で変な事しないで」
「へ……変なことなんてしてないよ」
「だって……。だって……」
 加奈は顔を赤らめながら股間に手を沿え、モジモジしていた。やっぱり分かっちゃうんだ。夜中に乗り移って、楽しんじゃったこと。
「お、俺は何もしてないから」
「……もう。お願いだから、私が寝ている間に乗っ取るのはやめて。それに……エ、エッチな事……しないで」
 耳まで赤くした加奈が逃げるように俺の部屋を出て行った。
「……さすがに弄っちゃったのはまずかったか。でも、夕べは妙に体が疼いたもんな。もしかして、生理前だったとか……なんてね」
 俺は最近使えるようになった幽体離脱の術を妹の加奈で試すようになっていた。ちょっと体を乗っ取って、動かせるようになるか確かめてみるだけだったんだけど、女の子の体につい興味が出てしまって。それにしても加奈、もう経験を済ませていたんだ。中学生なのに、早いもんだ。
 さすがにこれ以上、加奈の体を使うのはまずいから、今度はクラスメイトのアカリに乗り移ってみようか。兄妹じゃないから、魂が上手く入り込めるかちょっと心配だけど!
 それか、母さんの体を乗っ取ってみるか……だな。


……ってな感じも好きでございます(^^