男性キャラのフリー素材集を購入しようか迷ったのですが、今後色々と使えそうな気がしたので購入しました。
個人的には千円分の価値はアリと思っています。
こんな感じで使えますから〜。

先生と生徒
「柚木先生。私の体を返してくださいっ」
「仕方ないじゃないですか原川さん。私だってあなたの体と入れ替わりたいなんて思っていなかったんですから」
「と、とにかく私、先生の体でいるなんて嫌なんです。だから……」
「私にそう言われても困りましたね。悪いのは原川さん、あなたなんですよ。あなたが廊下を走っていなければ私と衝突する事も無かったし、こうして体が入れ替わる事も無かったんですから。私のせいにされてもねぇ」
 柚木先生は、私の自慢の長い髪を撫でながら、私の声で話していた。
 私は……柚木先生の声。
 廊下でぶつかった私と柚木先生の体は、何故か入れ替わってしまったの。
 慌てて先生を連れて校舎の屋上まで上がってきたんだけど、もうすぐ授業が始まっちゃう。
 私、先生の代わりなんて出来ないよ。
 それに――。
「原川さん、たしか次は体育の授業でしたね。仕方がありませんから、私は原川さんとして授業を受けることにします。幸いにも私の授業は終わっていますので、今日は大人しく職員室で座っていてください」
「なっ。わ、私の体で……着替えるんですか?」
「それはそうでしょう。まさか制服で体育を受ける訳には行きませんからね。他の女子生徒と同じく、更衣室で体操服に着替えて出席します。私もこんな事はしたくないんですが……やはり仕方ありませんねぇ〜」
 私がいやらしく笑っている。
 柚木先生、私の体を見るつもりなんだ。
 由香や和子、美奈たちの着替えるところも。
 どうしよう。
 皆に知らせなきゃいけないのに、私の姿は柚木先生。
 この姿で話しても分かってくれないよ……。
「何を考えているんですか?」
「せ、先生。私、授業は欠席でいいです。だから……」
「そういうわけには行きませんよ。大事な生徒を欠席させるわけにはね!」
「私がいいって言っているんです。だから出席しないで」
「……そうですか。そこまで言うのなら……」
「あっ!せ、先生っ!」
 信じられない!
 柚木先生は、私の体で校舎の中へ走り去ってしまった。
 慌てて追いかけたけど先生の体じゃまともに走れないし、私が更衣室にたどり着いたときには、先生の姿は無かったの。
 その後――。
「やだぁ。原川ったらエッチなんだからぁ」
「へへへ。だって和子、胸がすごくおっきくてうらやましいんだもん」
「そっちがその気なら……それっ!」
「あっ、あんっ!」
「……な、何、変な声出してるのよ」
「ご、ごめんね〜。ちょっと感じちゃったみたい」
「はぁ〜。今日の原川、ちょっとおかしいよ」
「そんな事無いよ。ほら、授業が始まっちゃう。早く行こうよ」
「うん!」
 私に成りすました柚木先生が和子たちと楽しそうに走り去っていった。
 すれ違う瞬間、柚木先生は小さく呟いた。
「楽しいですね、女子生徒と交わるのは。あなたの体、気に入りましたよ」
 嫌よ、私の体を返して!
 私、こんな姿で一生いるのは絶対に嫌なのっ!

……と、典型的な入れ替わりネタではありますが、王道はいつまで経っても王道でありますw