「はぁ、はぁ、あっ……はぁ」
「そんなに爪を立てないでくれよ」
「あ、ああ。悪ぃな雄喜。マジで驚いて女口調を忘れちまった」
「まさか入るとは思わなかったからさ。でも……すごく気持ちいい」
「俺も。実は女に乗り移ってチンポを入れたの、初めてなんだ」
「へ?そうなのか?」
「ああ。オナニーは何度もした事あるんだぜ。小さなローターも入れた事がある。でも、ディルドっての?チンポの形をした玩具や、生のチンポを入れた事がなかったんだ。逆は何度かあるけどさ」
「そっか。まるで何度もした事があるような感じだったからさ。もしかして、俺のために結構無理してた?」
「そういう訳じゃないけど、丁度いい機会だから膣を犯される感覚も試してみたいなって」
「……な、なるほど」
 二人は抱き合ったまま軽く会話をした。もちろん、春香の膣には肉棒が挿入された状態で。
「で、いきなり入ったから驚いたって訳さ」
「悪かったな、いきなり入れて。さっきも言ったけど、まさか入るなんて……」
「別にいいって。新道の体、もうすでに入れたがってた感じだったからさ。太ももに愛液が滴り捲くってるだろ」
「……ああ」
「どうする雄喜。このままの体勢でやるか?それとも別の体勢にするか?」
「……どうしよう。春香とこんな事までするとは思ってなかったから。でも、もうここまで来たんだから、春香には悪いけど最後までさせてもらうかな」
 膣壁が微妙に動き、動かない肉棒を愛撫しているように思える。
 雄喜はほんの少し考えた後、智也が乗り移る春香に話しかけた。
「あの……バックでしたい」
「バックか。雄喜がそう言うなら別に構わないけど、一旦抜くぞ」
「ああ」
 春香が腰を引き、膣から肉棒を抜いた。ひんやりした空気に晒されながらも、まだ勃起を続けている。
「じゃあ、机の前で」
 智也が春香の両手を机に突き、肩幅ほどに足を広げてお尻を突き出す。その丸いお尻の下から滴る透明な愛液が、まるで淫乱な女を連想させた。
 春香自身が淫乱なのか、智也が興奮して彼女の体を淫乱にさせているのかは分からない。
「すごく魅力的なお尻だ」
「また女口調で新道の様にしゃべってやるよ。今度はもっといやらしくさ」
「あ……。いや、俺は別に……」
「いいじゃない。私、チンポが大好きなの。早く雄喜の勃起したチンポで私の膣を犯してよ。もう準備出来てるんだから」
「なっ……」
「どうしたの?早くぅ〜」
 調子に乗った智也は机に突いていた両手をお尻に回すと、思い切り左右に開きつつ持ち上げがら、肛門とその下に見える陰唇を見せ付けた。陰唇の中に見える膣口が雄喜の肉棒を待っている。
「春香はそんな風に言わないと思うけど……」
「雄喜が本当の私を知らないだけよ。もう私、子供を生める大人の体なのよ。もし雄喜が膣の中で射精したら、雄喜Jr.が誕生するんだからね」
「まさか。そんな事までしないって」
「とりあえず突っ込んでよ。さっきは驚いたけど、今度は大丈夫だから。しっかりと奥まで入れるんだよ」
「…………」
 智也にしゃべらせると、春香はこうも変わってしまうものか。
 雄喜はそう思いながらも、目の前に見せ付けられた性器から目を離す事が出来ない。
 ゆっくりと近づき左手で春香のお尻を掴むと、右手で肉棒を持って照準を合わせる。
 そして、開かれた膣口目掛けて亀頭を押し込んだ。
「はあっ!」
「うっ……」
 春香は体を震わせながら、お尻を開いていた手を机に突いた。腰を前に突き出すと、抵抗無く入ってゆく肉棒。先程と同じように、生温かい膣壁が愛液を絡めながら肉棒を歓迎した。
「ああ……。いいよ雄喜。雄喜のチンポが膣の中を埋め尽くしてる」
「すごく……気持ちいいよ」
「私も。ほら、早く腰を振って私を喜ばせてよ」
「……うん」
 お尻を突き出しながら振り向き、催促した春香はゆっくりとしたペースで突かれる度、いやらしく喘いだ。
「あっ、あっ、あっ。いいっ!チンポがっ……。チンポが奥まで入り込んでくるぅ〜」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。俺も膣に締め付けられて……すごい」
 雄喜は徐々に腰の動きを早め、更なる快感を求めた。腰を打ち付ける度に、柔らかいお尻が左右に広がる。幼馴染の新道春香が自分の肉棒で喘ぎ、悶えている姿。そして、肉棒を喜んで受け入れ、生温かくて極上の気持ちよさを与える膣。
 春香は快感で力が入らないのか机に突いていた腕を崩し、両肘を立てて頭を伏せていた。
「あっ、あっ、あっ、あふっ。ああっ、お腹がっ……お腹の中を突かれるっ」
「はぁ、はぁ、はぁ、あっ、はぁ」
 春香の細い腰を掴み、ひたすら打ち付ける雄喜に華奢な背中が仰け反った。俯いていた頭が前を向くと、開いた唇から涎が垂れている。
「ああっ!あっ、すごっ……いっ。はぁ、はぁ、あっ。き、気持ちよすぎてっ……はぁ、あっ、イ、イキそうっ」
 すでに射精を済ませていた雄喜よりも、春香の方がオーガズムを迎えそうだった。幼馴染がイク瞬間を目の前で見ることが出来る。それも、自分の肉棒でイカせるのだ。
 興奮しない訳が無かった。
 体と共に赤く短い髪が揺れ、開いた足に力が入っている。無意識のうちに踵が浮き、爪先立ちになった。
「あ、あ、ああっ。もうダメだっ!はぁ、ああ、んあっ、あっ、あっ、イクッ!イクッ!……んああああっ!」
 思い切り背中を反らせ、顔を上げた春香はオーガズムを迎えた。同じ高校生とは思えない程の女性らしい朽ち果て方に、雄喜も瞬間的に絶頂に達してしまったのだ。
「ううっ!あっ……あっ……ああ……」
 滑った膣から肉棒を引き抜き、背中からお尻にかけて白い精液を放つ。春香はそれを感じながらぐったりと絨毯の上に崩れ落ちた――。



 窓の外に見える空が薄暗くなっている。
 しばらく余韻を楽しんだ二人は、服を着ながら話をしていた。
「なあ雄喜。新道と最後までやっちまったから、好きって言う感覚が薄れたんじゃないか?」
「どうしてさ」
「だってさ、付き合う目的のひとつはセックスをすることだろ。それが今日、満たされたんだから」
「それはまあ……そうだけど、好きって言う気持ちは変わらないし、昔みたいにもっと楽しく話したいと思ってるよ」
「へぇ〜。まあ、初めての女が幼馴染だしな。でも、次は何時セックスできるか分からないぜ」
「それくらい分かってるよ。今度はちゃんと告白して、自分の力で……愛し合うから」
「愛し合うって、またロマンチックな言い方するよなぁ。セックスでいいんだよ、セックスで」
「いいだろ別に。それより、春香に早く体を返さないとまずいんじゃない?」
「まずくはないけど、俺の体を学校に置きっぱなしだからな」
「そっか。あ、あのさ智也」
「んん?」
「その……今日はありがとな。何か、自信がついたよ」
「へへ、気にするなって。じゃあ最後にこの体の感触、その手でじっくりと覚えておけよ」
 智也は春香に制服を着せた後、勢い良く雄喜の胸に飛び込んだ。
「またこうして春香を抱きしめられるかなぁ」
「……大丈夫だよ。私、もう一度雄喜とセックスしたいから。雄喜を見ると下半身が疼くんだよ」
「ははは……。俺も下半身が疼くよ」
「もう一度、幼馴染の手でイカせてあげようか?」
 春香の手がズボンの上から肉棒を掴むと、雄喜は軽く首を振った。
「いや、いいよ」
「そうなんだ。じゃあ私、帰るね」
「ああ……ありがと」
「うん」
 こうして智也が乗り移った春香は出て行った。
 夢のような時間を過ごした雄喜は決心を固め、早速次の日に告白したのだった――。


「あっ、あんっ。ゆ、雄喜っ。わ、私っ……」
「はぁ、はぁ、はぁっ」
 無事告白した雄喜は、その日のうちに春香とセックスをしていた。
 あまりに急な展開かと思いきや、実はそうではないらしい。
「すげっ。き、昨日よりも激しくてっ……奥まで届いてるっ」
「はあ、はぁ。あ、ああ。何か俺、正常位の方がいいよ」
「はぁ、はあっ、あっ、あっ、あっ、雄喜ぃ〜っ!」
 雄喜が必死に腰を振る相手。それは春香本人ではなく、また彼女に乗り移った智也だった。結局、春香にフラれてしまった雄喜を励ますため、体を拝借したのだ。
 きっとこの関係はしばらく続く?



幼馴染に急接近!……おわり



あとがき
本当はもう少しコンパクトにまとめて、一気に書き上げたかったのですが気力が続かずに書けた時点で少しずつ掲載することに。
ドカンとまとめて掲載したいものです。
最後は無理やり終わらせましたが、PDF化するときに何とかしたいなぁと思います。
それでは最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。