「うわ…」
一瞬、起きたのかと思って慌てる俺。

彼女は仰向けの状態から、やや横向きになった。
身体を若干左に傾け、右足を伸ばして左足を少し曲げる。
俺にとっては絶好の体勢となった。
足が曲げられている分、股間に充分なスペースができたのだ。

これは確かにラッキーだ、ラッキーなんだが…。
「この敗北感はいったい…」

おそらく彼女は無意識的に不快感を感じたのだろう。
俺の手があったせいで股間には圧迫感があっただろうし、熱も篭っていたから。
釈然としない思いを抱えつつ、それでも俺は己の欲望に従うことにした。

彼女の股間を直接まさぐると、まず陰毛の感触が指先に感じられた。
洵子さんの茂みはあまり濃くはないようだ。
さらに左手を進める。
「おお…」
ついにたどりついた。
ここが俺の約束の地なんだ。

彼女の陰唇の上にはやや大きいクリトリスがあり、割れ目自体にわずかだが湿り気を感じた。
胸を刺激したおかげで少し感じたのかもしれない。
俺はもう無言でその割れ目をやさしく刺激し始める。
割れ目に沿って中指を置き、そのまま微妙なタッチで指をクニクニと動かす。
あまり激しいことをしていないせいか、この時点では彼女に反応はない。

俺はソフトな刺激をしばらく続けることにした。
人差し指と薬指も使って陰唇の周辺を愛撫させる。
覗き穴からは少し呼吸が浅くなった様子の洵子さんの姿が見える。
股間部分にはもう目に見える変化は無い。
しかし今まさに、あの中で割れ目をまさぐっている俺の手がある。

弱い刺激を続けていると陰唇の奥の方から新たな粘液が少しずつあふれ出してきたのが分かった。
俺はもう少し大胆になってみることにした。
まず、人差し指と薬指で割れ目を軽く開く。
そして中指を彼女の膣の入り口に浅く挿入した。
「ん…」
その瞬間洵子さんが声を上げた。

もうここまできたら止まらない。
俺は何としても彼女をイかせたくなった。
だが、膣への刺激だけでは彼女をイかせるには弱い。
俺はさらに深く中指を入れていく。
「ん、ん…」
第二関節までは確実に埋まった。
しかし、これが刺激できる最大の距離だ。
このぬいぐるみの大きさでは、片手ぐらいしか動かせない。
せめて彼女のクリトリスも同時に刺激できれば…。

どうにかならないだろうか。
…そうだ!!

≫俺のひらめきについては章末で詳しく説明することにする。
≫急ぎの方は、とにかく手のひらに穴が出来たと思ってくれ。

俺が深く指を挿入したおかげで、手のひらの穴からはちょうど彼女のクリトリスが見える。
自分の手のひらを利用した穴…。

客観的に見るとイルカの頭から生えた手が、洵子さんの膣を刺激している。
そしてその手のひらの中央から生えた口が、彼女のクリトリスを舐めている。
これはいい。

―――――

私は小さな男の子を誘惑していた。
それも、○学生の高学年か、あるいは中○生くらい男の子だ。
しかし、それが夢であると分かったのは実は起きた後のことで、その時の私はそれが夢であるとは思わなかった。

私も彼も裸だった。
自分でもちょっとSっ気があるかなと思っていた私は、彼に胸を吸わせ股間の割れ目を愛撫させた。
男の子も興奮した様子で私の割れ目を一生懸命弄ってくれていたし、私も興奮していた。
こんな小さな男の子に奉仕させていることに深い満足を覚えた。

その男の子は非常に愛撫が巧みだった。
私の割れ目には片手でしか触れていないのに、なぜか数箇所を同時に愛撫されているかのようだった。
特にクリトリスの感覚は、彼が触れていないにも関わらず大きな快感を生み出していた。
まるで彼の見えない手か、あるいは舌で刺激されているようだ。

私は彼にも気持ちよくなってもらいたくて、彼の可愛らしい肉棒を探したが、股間のどこにも見当たらない。
彼を見ると、少し苦笑したようにも見えた。
まるで『ここにはないんだよ』と言っているかのようだった。

では、せめてキスをしてみようと思ったが、まったく体が動かなくなった。
それでも私は不思議と怖くはなかった。
男の子は少しも乱暴なことはしなかったし、なぜか申し訳なさそうな顔をしていたからかもしれない。

そのうち私は限界に近づいてきた。
男の子もそれが分かったのかさらに激しく指を動かした。
私は大きな声を上げて、激しく体を痙攣させた。

―――――

「んん…ん!!」
ビクビクッと身体を反応させて、洵子さんはイッた。
俺はこの辺が潮時だろうと思い、クリトリスを舐めていた舌を離し、手をイルカの尻尾から抜いた。

洵子さん間もなく目を覚ました。
起き上がった彼女は、上体を起こしたまましばらくボーッとしていた。
おもむろに自分の布団を剥ぐと、パジャマのズボンを引っ張って中を見る。
おそらく、股間が濡れていることに気付いたのだろう。

そしてなぜか中にはイルカのぬいぐるみ。
彼女はこうつぶやいた。
「あなたオスだったのね、将来はいい男になるわよ…」

「何のこっちゃ?」
俺には彼女が見ていた夢の内容など、それこそ夢にも想像できなかった。





さて、ここから章末だ。
例によって(以下略)

手のひらを少し切ってみよう。
「む、上手く切れない」
手のひらの中央部分に穴を開けたいところだが、手のひらってくぼんでいるのな。
普通に切ろうとすると逆に中央部分だけが残ってしまう。

「いや、待てよ…いったん切り抜いて…お!!」
ひらめいた!
一度、四角く切り抜く。
洵子さんの部屋に侵入しようとした時にドアに対して行ったのと同じようにするのだ。
そうすると、だいたい4僉4僉3僂らいの『手のひらタイル』ができる。

横から見るとタイルの上と下に俺の手のひらの皮膚だけが存在し、中身が空洞の妙な物体だ。

図に描くと下のような感じだな。

皮膚↓(手のひら側)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
空洞(手のひらのに開いた穴の側面から見える景色)
_____
皮膚↑(手の甲側)

これの中央を水平に切るようにして一度ナイフを通す。
手のひらタイルを横に、半分に切るような感覚だな。
で、その状態で手のひらの皮膚をつまんで上に引っ張る。
横から見ると、景色が不自然に変化している部分が二つに分かれていくように見える。

図に描くと下のような感じか。

皮膚↓(手のひら側)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
不自然な別の景色
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本来見える景色
_____
不自然な別の景色
_____
皮膚↑(手の甲側)

先ほど切った手のひらの中に、引っ張り上げなかった下の部分(手の甲側)を結合させる。
これで、四角い大穴が開いた手のひらが完成する。
でも逆側から見た場合は普通の手の甲が見える状態だな。

この手法を『切り抜き窓』とでも命名しよう。

(まずは、第一話終了といったところですね…、次は教室でのイタズラを考えています…)