男憑依4







「部屋に女が入るなんて小学生のとき依頼だな」
中身は広夫だと分かっていても、外観は七尽 薫というクラスメイト。
もちろん、本人の体なのだ。
興奮しないわけがなかった。
「なあ。今日はお前んちの両親は?」
「七時半くらいに帰ってくるけど」
「それまでには帰るからな。薫もあまり遅いと親が心配するだろうから」
「分かってるって。それよりまた男のしゃべり方になってるぞ」
「仕方ないだろ。男なんだから」
「だから今は薫の体なんだろ。ちゃんと薫のしゃべり方をしてくれよ。雰囲気が壊れるじゃないか」
「俺は別に雰囲気なんて構わないし」
「お、開き直ってるのか?それが賭けに負けた男の言う言葉か?」
「……くそぉ」
広夫は妙にプライドが高い。
だから賭けに負けたのがよほど悔しいんだろう。
しかも、こいつは嘘や自分に対して曲がったことが大嫌いなので、抵抗しながらも俺の言うことを受け入れる。
「負けは負けなんだからな」
「分かってるさ。だからこうやって薫に乗り移っているんだ」
「だったら約束どおりにしてくれよ」
男憑依5







「……わ、分かったわよ。これでいいんでしょ」
「そうそう。やっぱり薫のしゃべり方をすると雰囲気が全然違うな」
「はやくする事済ませてよ。この部屋に長居をしたくないの」
「そういうなって薫チャン!」
「何スカートの中を覗き込んでるのよ」
「いいだろ。今は俺のやりたい放題なんだから」
「ほんとにスケベなんだから」
俺は薫の前にしゃがみこむと、スカートの中を覗き込んだ。
白い生足の奥、薄暗い中にピンクのショーツが見える。
男の股間とは違い、のっぺりとした丘になっているのが見て取れた。
「いつまでも見ないでよ」
「へへ。分かったからもう少しその表情を何とかしてもらえないか?」
「仕方ないでしょ。嫌なんだから」
「そういわずにさ。ちょっと微笑んでくれよ」
「…………」
男憑依6







薫が俺に笑いかけた。
いつも学校で見ている表情だ。
この表情を広夫が作っていると考えたら何故か無性に興奮する。
それは、広夫が薫の全てを手に入れ、彼女の意思に反して自由自在に表情を作っていると思ったからだ。
きっと薫自身は嫌がるだろうに。
「じゃあ次は触らせてもらおうかな」
「…………」
俺の言葉に無言の広夫。いや、折角だから広夫を除外して薫ということにしよう。
薫の後ろに立って、髪の毛から漂うリンスの香りを楽しむ。
やっぱり女の子なんだなぁと思える瞬間だ。
そして、小さな肩に両手を添えて柔らかい二の腕を触ってみた。
「いやらしい手つき」
「そうかな」
「掌からエロいオーラが滲み出てるって感じ」
「さすが薫。良く分かってるじゃないか」
何だか電車の中で痴漢しているような雰囲気だ。
後ろからベストに包まれた胸を眺めてみる。
赤いリボンが可愛らしい。
やっぱりこの状況ならば――。
俺はそのベストの隙間から手を忍ばせた。
男憑依7







「あっ!」
「おお。柔らかい」
「お、おい」
「いいだろ?」
「……勝手にしろ」
「えっ?勝手にしろ?」
「か、勝手にしなさい」
「うん」
これが薫の胸か。
手の中で生暖かい胸の感触を存分に味わっていると、薫が組んでいる腕をギュッと引き締めた。
「もしかして感じてる?」
「そんなはず、無いでしょ」
「本当の事を言ってくれよ。じゃないと……」
「……か、感じてない。ちょっと気持ちいいだけ」
「それって感じてるってことだろ?どこが気持ちいいの?」
「……ち、乳首が」
「へぇ〜。ここか?」
「うっ……ん。はぁ、はぁ。いっ……。そんなに強く摘んだら痛い」
「ああ、ごめんごめん。じゃあこのくらいか?」
「う、うん。んっ……んん。ぁっ……はぁ」
ブラウスの生地越しにもわかるくらい乳首が勃起している。
ブラジャーだってしているのに。
それほど感じてるってことか。
しばらく胸の感触を楽しんだ俺は、全裸になる様に頼んだ。
脱がせようと思ったけど、自分で脱いでもらう方が興奮するから。
抵抗しながらも、胡坐をかいて座っている俺の前で制服を脱いでゆく。
赤いリボンを外しベストを脱ぎ捨てると、今度は白いブラウスにスカート。
「ああ。ちょっと待ってよ。やっぱりそのままがいいな」
「……私もこのままの方がいい」
ピンクのブラとショーツ、そして白い靴下を穿いただけの姿。
全裸よりもこっちの方が興奮する。
「じゃあさ。俺のここに後ろ向きに座ってよ」
「でも……」
「頼むよ」
「…………」
薫はゆっくりとした動きで、胡坐をかいている俺の足の上に座り込んだ。
華奢な背中をそっと抱きしめる。
「ね、ねえ古谷君」
「んん?」
「こ、これ位でいいんじゃない?」
「どうして?」
「だ、だって……。私、恥ずかしいし」
「俺との約束は?」
「……あっ!」
抱きしめていた手を開放し、スッとショーツの中に手を忍ばせる。
すると、陰唇に湿り気を感じた。
「恥ずかしいっていいながら、もうしっかりと濡れてるし」
「だ、だから……ううっ!」
「ここが気持ちいいんだろ。このプクッて膨れてるクリトリスが」
「ふああっ。うっ、あっ。あっ……あっ」
俺の手を白い太ももが挟み込む。
それでもショーツの中の手は簡単に動かせた。
陰唇の中に中指をめり込ませてクリトリスや膣の中を弄ってみる。
自分の部屋に女の子を連れ込んでこんな事をしているなんて。
しかも、俺の指でこんなに感じている。
興奮するなと言う方が無理だ。
「ああっ。そ、そんなに弄らないで」
「だっていやらしい音が聞きたいから」
「もうっ……はぁ、はぁ。あんっ」
よほど気持ちいいのか、広夫はすっかり薫になっていた。
そんな薫の腰を浮かせてショーツを引き下ろすと、もう一度座らせた。
もちろんそのまま座らせるのではなく、俺のいきり立った自慢の肉棒の上に。
「ふあああっ!」
「す、すげぇ。簡単に入った」
「はぁ、はぁ。な、長い……」
「だろ。広夫のチ○ポとどっちが長い?」
「……し、知らない」
「じゃあ教えてやるよ」
「うあああ……。あ……ああ……。す、すご……い」
俺は薫を抱きしめながら下に押し込んだ。
すると、中途半端に入っていた肉棒が更に奥へと入り込み、膣の突き当たりにある細い部分にめり込んだ感じがする。
「どうだ?これってチ○ポの頭が子宮口の中に入り込んでるじゃない?」
「あ……ああうっ。こ、こんなのって……」
更に俺は体勢を変えて薫を四つん這いにさせると、後ろから腰を掴んでピストン運動を始めた。
「う、うああっ!あっ、あっ、あっ。あんっ、ああっ」
膣の入口と子宮口の締め付けがたまらない。
特に、子宮口がギュッと締まっていて、その中に肉棒の頭が出たり入ったりする感じがすごく気持ちいい。
子宮の中まで犯しているんだ。きっと中に入れた状態で射精したらかなりの確率で子供が出来るんだろうな。
そんな事を考えながら何度も何度も腰をふった。
「あうっ、あうっ。えっ……あっ。やだっ。はぁ、はぁ、はぁ。あっ、あっ、あっ」
薫は長い髪の毛を揺らしながら、俺の動きに合わせて喘ぎ声を漏らしている。
そこには、広夫の存在を感じられなかった。
お腹をえぐるように、奥の奥まで肉棒をめり込ませる。
ちょっと疲れたら、ブラジャーに包まれている胸を揉んでその柔らかさを楽しみつつ、また腰を振る。
それを何度も繰り返した。
「あああっ。すごいっ、すごいよぉ。こ、こんなのって……あんっ。こんなのって……」
「気持ちいいだろ。はぁ、はぁ。俺ももうイキそうだよっ」
「あっんっ。い、いいよ。でも外で……んっ……外で出してっ」
「分かってるって」
俺は最後の力を振り絞って、思い切り腰を動かした。
肉同士がぶつかり合う音の感覚が早くなる。
「ああっ、あ、あ、あ、あ、あっ、イッちゃう、イッちゃう、イッちゃう〜っ」
「はぁ、はぁ、はぁ、イ、イクッ。俺ももうっ」
「あん、あんっ、あんっ。いいっ、いいよっ……あ、ああっ……んあああっ!」
「はぁ、はぁ……うああっ」
最後の一突きを思いきり子宮にめり込ませた後、俺は肉棒を抜いて薫の背中に射精した。
激しく吹き出た精子が背中やお尻にベタベタと付き、流れていった――。



「んっふん……」
しばらくの余韻を楽しんだ後、俺は体に付着した精子を綺麗に拭き取ってやった。
まだ夢心地な表情をしている薫が、体を摺り寄せてくる。
「すげぇ気持ちよかった。やっぱり薫って最高だよ」
「古谷君……んふっ。んっ」
「んんっ!」
いきなり唇を奪われた俺は、そのまま絨毯の上に押し倒された。
幾ら薫の体だと言っても、中身は広夫なのだ。
さすがに抵抗を感じる。
「んんっ……んっ、んふぅ」
「んぐっ。んっ……。お、おい。ちょっと待てよ広夫」
「はぁ、はぁ。すごかったよ古谷君。私、こんなの初めて」
「ははは、良かったじゃないか。でもさ広夫、やっぱり男同士でキスはなぁ」
「広夫?広夫って?」
「へっ!?」
「私、古谷君の事が断然好きになっちゃった。広夫には悪いんだけど、もう古谷君しか見えなくなっちゃたみたい」
「……へ?」

その頃、広夫は家の外で間抜け面してフワフワと浮いていたらしい。
どうやら気持ちよすぎて、セックスの最中で薫の体から抜け出てしまったようだ。
俺は全然気づかなかったけど。

こうして俺は薫と付き合うようになった。
もちろん広夫は怒っていたが、俺の巨根に突かれた時の快感を考えると、薫が俺に傾いてしまうのは仕方がないと思ったのかもしれない。
しかも――。

「あんなに嫌がっていたのに、彼女じゃ無くなったら簡単に受け入れるんだな」
「べ、別にいいだろ。俺はお前に薫を奪われたんだ。このくらいの事をしても罰は当たらない」
「俺は別にどっちでも構わないさ。薫でも広夫でも、体が薫ならばさ」
「あっ、あっ、あうっ。相変わらず……すごいな、お前のチ○ポは。子宮の中まで届くなんて」
「へへ。俺の自慢だからな。それっ」
「あっ、あんっ!」

広夫は何度も薫に乗り移り、俺とのセックスを楽しんだ。
あの広夫がこんなに崩れてしまうなんてなぁ。
女の子の快感ってそんなにすごいんだ。
俺はそう思いながら、薫に乗り移った広夫とセックスしていた。
折角だから、今度は別の女の子に乗り移ってセックスさせてもらうか。
なんせ、広夫は俺の肉棒の虜になっているんだからさっ!



何だか申し訳ないので、ざっと続きを書いてしまいました(^^
まあ……完結できて良かったですよ。