「あうっ!」
「うおっ!」

それが二人の第一声。
そして、互いに腰を引いて股間に宛がわれていた手から逃げた。
割れ目に食い込んで振動するバイブに、思わずリモコンを手放してしまう。

「こ、これは……」
「刺激が強すぎます。ああっ、すごいっ」
「主任は初めてだからな。それにしても……んっ。久しぶりに味わう女の快感だ」

内股になって太ももの上に手を置く優衣は、目を細めて咲希を見つめた。
咲希も内股にはなっているものの、表情からして優衣よりも余裕がある感じだ。

「はぁ、はぁ。このまま続けても勝負がつくだろうが、手っ取り早く決めよう」
「む、村岡プロデューサー。私はこの刺激が人のものとは思えませんよ。男では絶対に体験できない強烈な快感ですね」
「だろう。イクとまたすごいぞ」

咲希は優衣に近づき、肩幅ほどに足を広げさせた。
自分も同じように足を開くと、互いの股間に手を当てあう。

「んふぅ。どうだ?こうやって……押さえつけると更にクリトリスに刺激が伝わって……ああっ」
「うっ……ああっ」

優衣は言葉にならないようで、震える足は崩れてしまいそうだ。
ゴチョブルーとゴチョイエローの衣装を身に纏い、互いの股間に仕込まれたバイブを押さえつけあう姉妹。
興奮している様子は二人の裏返った喘ぎ声と、生地から薄っすらと浮き出た乳首が物語っていた。

「ああっ。すごっ……」
「あっ、ああっ。はぁ、はぁっああ」

二人は股間を擦りあいながら自然と抱き合い、足を崩した。
膝立ちしながら白いロンググローブでバイブを股間に擦り付けあう。

「む、村岡プロデューサーっ。そんなに刺激をっ……ああっ!」
「お前こそっ。ち、力を入れすぎだぞ。んううっ」
「す、すいません。あっ。か、勝手に力が入ってしまって……はあっ、はっ。あっ」

艶のある姉妹。
そして、タイツの中で振動するバイブのかすかな音。
熱気に包まれた二人は抱き合いながら、クリトリスが発する極上の快感に耐えようとした。
しかし、その快感は休むことなく上り続け、オーガズムに達しようとする。
膝立ちしている太ももに力が入り、抱きしめる腕も硬くなった。

「うっ、ふっ。あああっ!イ、イキそうだっ。イッてしまいそうだっ」
「わ、私もっ……こ、この体がっ。はあっ、あっ、ああっ」

股間を擦る手の動きが早くなった。
勝っても負けても構わない。
勝負の事なんて頭の中から消え去るくらいの快感が、二人を襲った。

「あああっ!ああっ。あっ、あっ……はああっ」
「うあああ〜っ。あうっ、あうっ……あっ、くぅ〜っ」

互いの手が、喘ぎ声と同時に止まった。
そして、ガクンと膝を崩した二人は、床に体を横たわらせたのだった。