「お父さんは?」
「まだよ」
「そうなんだ」
「どうして?」
「ううん、別に」

先ほどまで悲壮な表情をしていたが、何故かいつもの香夏子に戻っていた。
ドラマに夢中の母親は、ソファーに座ってテレビに顔を向けたまま話をしている。
そんな母親の後ろを通り過ぎ、冷蔵庫の中にあった「板こんにゃく」を手にした。
まな板の上、徐に袋を開け細い包丁で奥まで切れ目を入れる。
封筒を作る感じの切れ目で、中に何かを入れることが出来る。

「香夏子、何か作っているの?」
「ううん。ちょっと」

手際よく片付けた香夏子は、母親に背を向けたままニヤリと笑うと、ホットパンツのゴムを引っ張って勃起したチ○ポを確認した。
そして、板こんにゃくを手に持つと、切れ目からチ○ポを入れ始めたのだ。
冷蔵庫で冷やされていた板こんにゃくから、ひんやりとした感触とヌルンとした気持ちよさが伝わる。
香夏子は即席の「オナホール」を作ったのだ。
板こんにゃくにチ○ポの全てを入れ終えると、ホットパンツは長方形の盛り上がりをみせた。
それでも香夏子は平然とした表情で、また母親の後ろを通り過ぎると二階へと上がっていった。

「一体何をしにきたのかしら?」

母親が首をかしげている頃、香夏子はベッドに腰掛けて膨れ上がったホットパンツを眺めていた。
いやらしい笑顔だ。
足を開き、ホットパンツごと板こんにゃくを握り締め、上下に手を動かし始める。
板こんにゃくの中は膣壁を滑らかにしたような感触で、手で動かすと女性とセックスしているような感覚が得られた。

「ああっ!い、いやっ。やめてっ」

嫌がる表情の香夏子は、初めて自分の行為を否定する言葉を発した。
しかし、両手はしっかりとホットパンツごと板こんにゃくを握り締めている。

「いやっ!いやっ……ああっ。あっ」

その言葉とは裏腹に、体はとても感じているようだ。勃起した乳首がキャミソールの生地を持ち上げ、その存在を主張している。
チ○ポも板こんにゃくの中で勃起しっぱなしだ。

「ど、どうして体が……か、勝手に動くのっ。あっ、どうなって……あんんっ」

動かしにくいのだろう。
ホットパンツを脱いだ香夏子は、直接板こんにゃくを握ってしごき始めた。
その快感がたまらず、喘いでしまう。

「いやんっ!こ、こんな事っ。し、したくないのにっ……んんっ。んあっ」

右手で板こんにゃくを、左手はキャミソールの中に忍び込み、乳首を弄っている。
その変態的な行為に、香夏子はどうしようもない羞恥心を覚えた。
自分の意思でやっているのではなく――させられているのだから。