以前書き始めていた作品です。

どうもアンケート結果に逆らっていますねw
いや、アンケート以前に書き始めていたものなので関係ないですよ(^^
シスコンの信朗は、結婚する姉の由加里と一緒にいたいと思っているようです。
叶わない願いですが、少しでも姉の近くにいたいと思った彼が取った行動とは!?
……ってな感じでしょうか。
書き終わっていませんが、その2かその3くらいで終了予定です。
彼女の美貌に引けを取らない綺麗なウェディングドレスに身を包んだ新婦。
そして、グレーのタキシードでさわやかな笑顔の新郎。
披露宴に出席している誰もが、二人の門出を祝っていた。
新婦の弟である信朗もその一人であった。
ただ、信朗は極度のシスコンで新婦の俊治に姉を取られたくないと言う気持ちを抱いていた。
姉の由加里と一緒にいたい。
その願いは今も同じ。だから信朗は由加里に一番近い場所に居た。

「こいつ、姉貴の披露宴なのに寝てやがる」
「起こしてやれよ」
「いや、いいんじゃない。信朗って、ほんとは由加里のことが大好きだったから俊治に取られたくなかったんだろ。夕べは全然眠れなかったらしいからな」
「へぇ〜。シスコンだったのか」
「まあ、これで信朗のシスコンも治ると思うけどさ」
「そうだな」

話をしているのは二人の兄だ。
末っ子の信朗には、二人の兄と姉の由加里がいた。
三人の兄姉は、よく信朗の面倒を見てくれていたのだが、二人の兄は独立して家を離れ、そして今日、由加里が家から離れてゆく。

寂しかったのだろう。
だからと言って、怪しげな薬に手を出すのはお奨めできない。


本当に綺麗だった。
由加里が憧れていたプリンセスラインのウェディングドレスはウェストを引き締め、彼女のスタイルを寄り一層引き立たせた。
後ろで結った黒いロングヘアに銀のティアラ。
彼女は幸せの真っ只中にいた。
しかし、一つ気になることがあった。

「由加里、どうしたんだい?」
「え、ううん。何でもないの」
「あまり顔色が良くないみたいだけど」
「そんな事ないよ。大丈夫」
「そっか。僕達の結婚式にこんなにたくさんの人がお祝いに来てくれるなんて、ほんとに感激だな」
「うん、私も。すごく嬉しいよ」

由加里は笑顔でそう答えた。
しかし、内心は別の事を考えていた。
披露宴が始まった頃から、どうも下半身に違和感を感じる。
どう表現すればよいのか分からないが、下着がしっくりと来ないのだ。
ウェディングドレスの中には白いパンスト、同じく白の真新しいパンティを穿いていた。
最初は椅子が悪いのだと思っていた。
しかし、どうもそうではない感じがする。
先ほどから、何度座りなおしただろうか?
それでも、その違和感は取れなかった。

(パンティがお尻に食い込んでる……)

別にそうなる様に体を動かしていないし、それほど角度がきつい訳ではないパンティがお尻に食い込む事が不思議でならなかった。
まるでパンティが上に引っ張られているような、そんな感じだった。
しかし、その違和感もしばらくすれば感じなくなる。
何故か分からないが、食い込みが無くなってお尻をすっぽりと包んでいる感じがするのだ。
それは恰もパンティが動いているかのようだった。

「由加里、おめでとう!」
「あ、うん。ありがとう」

和やかな雰囲気の中、数人の友人が前座に座っている由加里の周りを取り囲み、写真をねだる。
そんな友人達に微笑みながら、ゆっくりと椅子から立ち上がった。

「あっ」

その時、不意にお尻を撫でられた感触があった。

「どうしたの?」

一人の友人が、後ろを見た由加里に声を掛けた。

「えっ……。う、うん。なんでもない」

確かにお尻を撫でられた感触があった。
しかし、由加里の後ろには誰もいない。

(お、おかしいな。確かにお尻を……)

疑問に思いながらも、横に並んだ友人達と写真に収まった由加里。
数人が入れ替わりに写真をねだってくる。
由加里は時折お尻を触りながら、友人達を受け入れた。

「どうかしたの?さっきからお尻ばかり気にして」
「う、ううん。何でもない」
「でも……。ねえ」

不思議そうに顔をあわせる友人に、由加里は愛想笑いをした。

(何この感触……。まるで……誰かにお尻を触られている感じ……)

何もあるはずが無いドレスの中で、確かにお尻を触られている感触が存在する。
下から上に持ち上げてはゆっくりと下ろす。
そんな感触が続いていた。