「先生、あの女、連れてきましたよ」
「ああ」

10階建てのマンションの最上階。
1番端の部屋にあるのは、今「先生」と呼ばれた直登の部屋だ。
3LDKで一人暮らし。金銭的にも、時間にも不自由な事は何も無い。
それは直登が持っている超霊能力のおかげだ。
今日も直登の事を「先生」と呼んだ男、古川弾次(ふるかわだんじ)が、数人の男を
連れてやってきた。
その男達は大きな布袋を1つ担いでいて、それを部屋の長いソファーの前に置くと縛っていた袋の口を開き、中から――そっと女性を取り出した。
ぐったりと気絶している女性は、エナメル質でオレンジ色のセクシーなビキニに、同じくオレンジ色のホットパンツを穿いたレースクイーンのようだった。
茶色い長い髪はウェーブにパーマされ、ラメの入ったピンクの艶やかな唇は男心をくすぐる。
20代前半か、もしかすると10代か……
そんな若さの女性はとてもスタイルがよく、エナメル質のテカテカと光るビキニとホットパンツがムッチリと肌に張り付いていて、とてもセクシーに見えた。
ブラウンのパンストが、細い足をさらに細く見せているようだ。

男達はその気絶したままの若い女性をソファーに座らせ、背もたれにもたれかからせると、速(すみ)やかに出て行った。
古川だけがその場に残っている。

「ご苦労だったな」
「いえいえ、こちらこそもう嬉しくて。じゃあ先に渡しておきます。彼女を連れ去るのに50万円、ここまで気づかれずに運んでくるのに120万円の合計170万円になります。ここから私が楽しませてもらう金額を差し引いて……先生には180万円お渡しという事になりますね」
「ああ、それでいい」

直登はそう言うと、古川から手渡された180万円の小切手をテーブルの上に置いた。
170万円の費用が掛かるのに、180万円受け取るとは……。
古川という男が何かを楽しむために、350万円も支払うという事だろうか?
直登がソファーに座り、もたれかかっているレースクイーンの女性を眺める。

「写真で見るよりも可愛いじゃないか」
「そうですか。それなら良かったです。もし先生に気に入ってもらえなかったらどうしようかと思ってましたよ」
「ふんっ……気に入ったよ」
「ありがとうございます。で……」
「分かってるさ。さっそくやってやるよ」
「そうですか!ありがとうございますっ!」

古川はとても嬉しそうな表情で直登に礼を言った。
直登はタバコに火をつけて一口だけ吸った後、テーブルの上にあった灰皿に置くと、床の上で座禅を組んだ。
その様子を古川はじっと見つめている。

「静かにしていろよ」
「わ、分かってますとも……」

部屋の中がシーンと静まり返る。
直登が精神統一をはじめて、1分ほど立った頃、その身体はまるで呼吸をしていないかの様に動かなくなってしまった。
今までは呼吸をする度に、肩が上がったり下がったりしていたのに……。

「せ、先生?成功したんですか?」

直登に向かって、小さな声で呟いた古川。
しかし、直登の口からは返答がなかった。
それが合図なのだろうか?
古川は馬のように四つん這いになってフローリングの床の上を歩き、先ほど連れ去ってきたレースクイーンの前に移動した。ソファーに座り、背もたれにもたれかかっている彼女の前に座り込んだ古川は、「先生……準備が出来たなら足を開いてみてください」と、レースクイーンの女性に向かって話し掛けた。

すると、気絶していたレースクイーンの足が独りでに開き始めた。
古川の目の前で、そのほっそりとしたセクシーな足を開いた彼女。
しかし、ぐったりとした表情は、まだ気絶しているとしか思えない。

「成功ですね、ヒヒ、よかったぁ。あ、そうそう、その娘の名前、お教えしていませんでしたね。加川 瑠璃(かがわ るり)って言うんですよ。今年20歳。バリバリのレースクイーンです」

とても嬉しそうにレースクイーンの瑠璃に話しかけた古川。
でも、気絶している瑠璃は、だらんとソファーの背もたれに頭をつけたまま、返事をしようとはしない。

「先生、まずは瑠璃のアソコ、触ってみてくださいよ。もちろん先生の幽体でっ!」

古川が瑠璃に話し掛けると、瑠璃はブラウンのパンストに包まれた足を更に広げた。
そして……よく見ると、股間のところの生地が動いているような気がするのだ。
エナメル質のホットパンツの股間のところがモゾモゾと動いている。
まるで透明人間の手に触られているような感じだ。

「す、すごいですよ、先生。先生の幽体が触っているの、よく分かりますっ」

古川はその刺激的な光景に、たまらずズボンとトランクスを脱いでムスコを握り締めた。




――直登は超霊能力者。
自分の幽体を身体から切り離し、他人の身体に憑依することが出来る。
更に、その強力な霊能力は幽体にも関わらず物を触ることが出来るのだ。
だから、瑠璃の下半身だけに幽体を入れている直登は、その瑠璃の足を動かすと共に、幽体である上半身で瑠璃の身体を触る事が出来るのだった。
今、直登の指先はオレンジ色のホットパンツの上を優しく上下している。
そして更に、幽体特有の現象により、ホットパンツやパンストなどを通り越し、直接瑠璃のクリトリスや膣内まで触ることも出来るのだ――。





「はぁ、はぁ……こ、今度は先生の幽体で、直接アソコをっ!」

興奮している古川がお願いすると、今まで動いていたホットパンツの生地が動かなくなった。その代わり、瑠璃の表情が変化しはじめたのだ。
気絶している瑠璃の眉がピクピクと動き、ピンクの口紅を塗った口がかすかに開く。
それは古川には見えないが、直登の指が瑠璃の膣内に侵入したからだ。
本当に見た目には全然分からないが、直登の指は確実に瑠璃の膣を弄り回していた。
オレンジ色のホットパンツの中、ブラウンのパンストとパンティを通り越し、女性として最も感じる部分を直接触れるという行為。
瑠璃の身体は、直登自身が意識せずともビクッ、ビクッと震えていた。

「た、たまらんっ!」

必死にムスコをしごいている古川は、「はぁ、はぁっ!こ、今度は瑠璃の手で悪戯してみてくださいっ」と声を上げた。
直登が身体を……幽体をゆっくりと後ろに倒して、瑠璃の上半身に幽体を埋め込んでゆく。
めり込むような感じで、お腹から胸へ。そして頭だけを重ねないように、横にずらした。
気絶している瑠璃の表情は全く変化しない。
しかし、力なくソファーに沈んでいた両腕に幽体の腕が重なると、指先がピクンと動いた。
そして、肘まである白いエナメル系の手袋をはめている両手が静かにゆっくりと動き始めると、開いている両足の内股を優しく擦り始めたのだ。
古川の目の前で足を開き、白い手袋をした瑠璃の両手が内股を擦(さす)っている。
とてもいやらしい光景だ。しかも、瑠璃自身は気絶したままなのだ。

「はあっ、はぁっ、はぁっ……ううっ!うっ!うううっ!」

その瑠璃の仕草に、たまらずムスコを爆発させた古川。
瑠璃の膝小僧のあたりに、白い分身達が付着してしまった。

「はあ、はぁ〜。た、堪能したっ!せ……先生っ。ちょ、ちょっと待っていてくださいっ!」

急いでテーブルへと向った古川はティッシュボックスごと瑠璃の前に持ってくると、簡単に拭取ってもう一度お願いをした。