琢馬(愛美):「ふふっ……」

にやけた琢馬の顔が鏡に映る。

琢馬(愛美):「先輩の身体……私のものなんだ……」

両腕で自分(琢馬)の身体をギュッと抱きしめた。
この大きな琢馬の胸板は、愛美の物……。
さっき額の汗を拭取った右腕をくんくんと匂ってみる。
琢馬の汗臭い匂いが鼻に立ち込める。
他の女の子はこんな事できっこない。
でも、愛美には出来るのだ。

琢馬(愛美):「ああ。先輩の匂いだ……」

うれしくて気が遠くなりそうになるのを感じながら、身体の色々な所を触り始める。
広くてがっしりとした肩。
硬く引き締まった腹筋。
キュッと引き締まった小さなお尻。
弾力のある太ももに、長い足。
全てが愛美の物……。

琢馬(愛美):「…………」

愛美の視線が、一点に集中する。
ずっと気付いていたところ。
さっきから無性に大きく膨れ上がっている。

琢馬(愛美):「ここも……私のもの……」

愛美は琢馬の右手を、ゆっくりとユニフォームのズボン前に移動させた。
おそるおそる指で触ってみる。

琢馬(愛美):「あ……」

生温かい感触と、非常に硬い感じがユニフォームの上からでも伝わってくる。

琢馬(愛美):「こ、これが……先輩の……」

ズボンの膨れ上がったところを、数本の指で何度も上下に擦ってみた。
膨れあがった上の方に指が触れると、ビクッという感覚とともに女性とは違う気持ちよさが伝わってくる。

琢馬(愛美):「はぁ、はぁ。な、なんか……気持ちいい」

愛美は膨れ上がっている上の方を何度も指で擦ってみた。
そのたびに気持ちよさが伝わってくる。

琢馬(愛美):「んっ。ん……」

上のほうを指で摘んでみる。

琢馬(愛美):「あんっ!」

気持ち悪い男の喘ぎ声が漏れる。
へなへなしたその顔は、愛美が始めてみる表情だった。

琢馬(愛美):「んっ。せ、先輩も……こんな顔……するんだ」

いつもグランドで見せる表情とはかなり違う。
きっと私の前だけの表情――。
そう思うと、とてもうれしい気持ちになる。

琢馬(愛美):「でも、先輩……家ではいつもこんな事してるのかな」

そんな話は高校にもなるとよく聞くものだ。

琢馬(愛美):「見ても……いいのかな……」

遠慮しがちにそうつぶやく。
でも、この言葉とは裏腹に頭の中ではすでに決定しているのだ。

琢馬(愛美):「……いいよね。先輩……見ても……」

愛美は、ズボンのファスナーをゆっくりと下に降ろし始めた。
青いトランクスが徐々に見えてくる。
膨らんでいるトランクスの上のほうが、少し濡れているようだ。
そのトランクスのシミに興奮しながら、ファスナーを下ろし終える。
ファスナーの間から、トランクスの盛り上がりがはみ出してきている。
それは、とてもいやらしい光景だった。

琢馬(愛美):「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

興奮しすぎて立ちくらみしそうになった愛美は、横に置いていたパイプ椅子を鏡の前に持って来きて腰掛けた。
そうやって腰を下ろすと、ファスナーの間からトランクスの膨らみがはみ出してしまっている。
トランクスの生地がビンビンに張って、窮屈そうだ。

琢馬(愛美):「ト、トランクスの中は……」

愛美はトランクスの前に付いているボタンを両手の指でそっと外した。
トランクスの開いたところに見える薄黒い物――。
トランクスの開いたところから右手を入れて、そっと掴んで……。

琢馬(愛美):「んっ!」

その声と同時に、琢馬の大きく硬いムスコが鏡の前にさらしだされる。
それは、ギュッと後ろに反り上がっているようだ。

琢馬(愛美):「あっ!」

目の前に現れた琢馬のムスコ。
愛美は思わずムスコから目をそらしてしまった。

琢馬(愛美):「み、みちゃった……」

初めて実物を見た愛美は、そのグロテスクな形にドキドキしてしまった。
友達とAVで見たことはあるのだが。
でも、やっぱり好奇心の方が強い。
愛美は顔をそむけたまま、右手でそっと大きなムスコを握り締めてみた。

琢馬(愛美):「……か、かたい……」

そう感じた愛美は、ゆっくりと視線を戻していく。
鏡には、琢馬のムスコを握り締めている姿が映っている。

琢馬(愛美):「男の一人エッチって、こんな風なの?」

鏡に映る姿を見ながらそうつぶやく。

琢馬(愛美):「こんなに大きなものが……女性の身体に入ってくるんだ……」

頭の中で、琢馬のムスコが自分の身体の中に入ってくる事を想像する。
それはすごく刺激的な映像で映し出されていた。
愛美は、自然と握っている右手を上下に動かし始める。

琢馬(愛美):「んっ。せ、先輩」

琢馬の一人エッチする姿を目に焼き付けながら、頭の中ではこれが自分の中に入ってきたときの事をずっと想像している。

琢馬(愛美):「あっ。ギュッと握った方が……気持ちいい……」

鏡に向かって、何度も何度も右手を動かす。

琢馬(愛美):「あっ、…んっ。先輩っ!……先輩っ!」

ムスコが大きく反り上がり、中から何かが出てきそうな感覚を覚え始めた。
ユニフォーム姿で一人エッチをしている琢馬――。

琢馬(愛美):「んっ、んっ、せ、先輩っ。や、やだっ……な、何か……出てくる?」

それでも右手はひたすら上下に動いていた。
押さえ切れない感覚が、愛美の心を突き動かしている。

琢馬(愛美):「あ、やっ!んんんっ。あうっっ!!」

ビクンと身体を震わせた愛美。
急激な快感が、愛美を襲ったのだ。

琢馬(愛美):「あうっ!あっ!あっ!」

声を出すたびに、鏡に白い液体が飛び散る。

琢馬(愛美):「はぁっ。あぅ……っぅぅ……」

右手の動きがゆっくりになり、次第に止まった。
いつの間にかよだれを垂らしていたようで、顎の下に滴り落ちている。

琢馬(愛美):「はぁ……はぁ……。せ、先輩……」

愛美はしばらく放心状態。
鏡に垂れている白い液体を見つめている。

琢馬(愛美):「…………」

ムスコを持っている右手に指にも、生温かいそれはべっとりとついていた。

琢馬(愛美):「……これが……先輩の……」

男としての快感を知った愛美。
しかも、憧れている大好きな平石先輩の身体で。
ムスコからは、まだ少しずつ液体が出てきている。
やっと我に返った愛美は、急いでロッカーに吊ってあったタオルでムスコと手を綺麗に拭いた。
ムスコを吹くたびに、気持ちいいが痛い感覚が伝わってくる。

琢馬(愛美):「ああ、鏡も……」

そのタオルで鏡も綺麗に拭取る。
部屋の中にあった水道で、何度も何度もタオルを洗う。
ギュ〜ッと絞ると、普段絞るよりもたくさんの水を搾り出す事が出来る。

琢馬(愛美):「わぁ……すごい」

そんなところに感心しながら、かなり乾いてしまったタオルを元通りの場所にもどした。
今日はすごい日だ。
夢と現実が入り交ざっているような感覚。
でも、やはりこれが現実なのだ。

琢馬(愛美):「で、でも……これからどうすればいいの?」

冷静に考える事が出来るようになった愛美は、これからどうすればいいのか分からない。
琢馬の身体になったまま一生を過ごすのか?
それとも、元の身体に戻れるのか?
急に不安になり始めた愛美は、なぜかまた自分の身体がある保健室に戻ってしまった。
もうすぐ授業が始まる時間。
保健室のドアをノックする。
でも、先生は出てこない。どうやらどこかに行っているようだ。
ゆっくりとドアをあけた愛美は、顔だけ部屋の中に入れてキョロキョロとあたりを見回した。
やはり先生の姿は見えない。

琢馬(愛美):「…………」

愛美はそっと保健室に入り、スパイクの爪をカツカツ鳴らしながらベッドの横まで歩いてきた。
そこには、ジャージ姿で横たわっている愛美の身体があった。

琢馬(愛美):「私の身体……」

自分の身体を見ると、少し安心する。
まるで眠っているようだ。
頭部には、タオルが置かれている。

琢馬(愛美):「あっ!」

胸のあたりを見てみると、胸がゆっくりと上下に動いているのが見える。
息をしているのだ。

琢馬(愛美):「息してる……私の身体、死んでない。生きているんだ!」

愛美は、ベッドで寝ている自分の身体の左胸のあたりに右手を押し当ててみた。
柔らかい胸の感触と共に、心臓の鼓動が伝わってくる。

琢馬(愛美):「よ、よかった……」

安堵した愛美は、グニグニと胸を揉んでみた。
自分の胸ながら、柔らかいことに感動する。

琢馬(愛美):「私の胸って、こんなに柔らかかったんだ」

寝ている愛美の表情は全然変化しない。
やはり、魂が抜けているからなのか?

少し胸を揉んでいると、下半身のムスコが急に大きくなるのを感じる。

琢馬(愛美):「やだ。私ったら自分の身体を触って興奮しているの?」

ふと人の気配を感じた。
振り向くと、そこには野球部で琢馬と同い年の部員が立っていたのだ。

琢馬(愛美):「あっ!」
部員:「お前っ、何やってるんだぁ〜っ!」

その叫び声と共に、琢馬(愛美)の頬に強烈なパンチが食らわされた。

琢馬(愛美):「ぶっ!!!」




ゴンンッ!!!




琢馬(愛美)の頭が、すごい勢いでベッドで寝ている愛美の頭にぶつかった。

部員:「あっ!」

あまりの衝撃に、気を失い倒れこんだ琢馬(愛美)。

部員:「だ、大丈夫か!や、やばいな。せ、先生っ!」

焦った部員は、保健の先生を呼びに走って出て行った――。




琢馬:「イテテテテ……」

少ししてからムクッと起き上がる。

琢馬:「な、何なんだ……一体」

訳の分からない様子。

愛美:「う、ううん……」

ベッドの上でゆっくりと目をあける愛美。
頭がズキズキして、思わず両手で押える。

愛美:「い、いたい。あ、あれっ!」

目の前に琢馬がいる事に気がついた愛美は、ガバッとベッドの上に座り込んだ。

愛美:「せ、先輩っ!」
琢馬:「イッテェ……」

琢馬が頬(ほほ)を擦りながら愛美の方を見ている。

琢馬:「顔がめちゃくちゃ痛い……」
愛美:「も、戻った!」
琢馬:「な、何が?」
愛美:「な、なんでもないです……先輩」
琢馬:「一体何が起こったんだよ……まったく」

不思議そうに頬を擦っている琢馬。
それを見た愛美は、頭がいたいのも忘れ、ニコニコと笑っていたのだった。

愛美:「……よかった、戻れて!」

……でも、もう少し先輩の身体でいたかったな。うふっ!


憧れの先輩っ!・・・・・終わり


あとがき
う〜ん。やっぱり全体的にイマイチでしたw