「…………」

 無言でギュッと目を瞑っている香奈。

「ねえ、何か言ってよ。どうして黙ってるのよ」

 勉は顔を叛けている香奈をじっと眺めた。しかし香奈は何も話そうとはしない。

「そう。それならそれでいいの」

 あくまで美穂の話し方を真似する勉は、少し膨れかかった香奈の乳首をそっと口に含んだ。

「んっ……」

 香奈がピクンと身体を震わせながら拳をギュッと握る。その仕草がたまらなく可愛かった。

「香奈……可愛いよ」

 舌で軽く転がすだけですぐに硬くなったピンク色の乳首。その乳首に吸い付きながら軽く噛んでみると、香奈は背中を仰け反らせて、「あぁ……」と小さく吐息を漏らした。
 美穂の身体を使って香奈を感じさせている。勉は美穂も香奈も自分の物になったような気がした。十七歳の若くて可愛い女の子をこうやって弄ぶ。
 アイドルと呼ばれる二人の女の子。昨日までテレビで見ていることしか出来なかった遠い存在であるこの二人が、今こうやって勉の思い通りになっているのだ。

「やぁ……」

 香奈が小さく呟いた。
 勉の意思で動く美穂の手が、黒いズボンの上から香奈の股間を刺激する。のっぺりとして柔らかい香奈の丘。その丘の中心を長くてほっそりとした中指で何度も何度も擦ってみる。

「うぁっ。だ、だめ……やだ……み、美穂……」

 香奈はぎゅっと足を閉じた。

「気持ちいいんでしょ」

 勉は弄んでいた香奈の乳首から口を離すと、両手で長ズボンを掴んでスルスルと脱がせた。もちろんパンティも一緒に。
 香奈が嫌がりながらもお尻を浮かせて、ズボンを脱がしやすくしていたように思えた。
 ソファーに横たわっている香奈の目の前でTシャツを脱ぎ、ブラジャーもホックを外さず脱ぐようにして頭から取り払った勉。そして何のためらいもなくズボンとパンティを脱いで全裸になる。
 俯いて、美穂の身体を眺めた勉。よく考えてみると、美穂の全裸を見たのは初めてなのだ。既に興奮して硬くなっている二つの乳首、その膨らみの向こうにはうっすらとした茂みが見え、何となく熱いような気がする。
 勉とは全く違う美穂の身体。改めて自分が美穂になっているのだと言う事を認識する。 そしてこの美穂の身体でソファーに横たわっている香奈といやらしい行為をしようとしているのだ。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

息が荒くなる。二つの胸が呼吸に合わせて前後している。そして……。