「どうしたの?今日の美穂、おかしいよ」

 番組も終わり、控え室に戻った二人。香奈が不機嫌そうに美穂……いや、勉に問い掛ける。

「別におかしくなんかないよ。いつもの私じゃない」

 白い紙にマジックで『打ち合わせ中につき立ち入り禁止』と書いた勉。マネージャーの田中が言うには、次の番組まであと二時間はあるからゆっくりと休憩してくれとの事。

「それより私、香奈に話したい事があるの。奥のソファーに座ってよ」

 勉はテープを白い紙の角に付けると控え室の表ドアに貼り付けた。そして香奈に気づかれないよう、内側からカギを閉めた。

「話って何?」

 香奈は勉の言ったとおり、控え室の奥にある横長のソファーに座った。
 それを確認した勉は香奈の前まで歩いてゆくと、「あのね。私、さっきから身体が疼いて仕方ないの」と両手で胸を揉み始めた。

「な、何してるのよ美穂っ」

 黒いTシャツの上から自分の胸を揉む美穂の姿を見て唖然とする香奈。勉はそんな香奈の表情を楽しむかのように、美穂の胸を揉みしだいた。

「はぁ……気持ちいい。やっぱり胸って気持ちいいわ」

 信じられない言葉を口にする美穂。香奈は目の前にいる美穂の行動に言葉を失ってしまった。

「んふっ。香奈だって私がお尻を揉んでたから身体が疼いているんじゃないの?」
「や、やだ美穂……ほんとに今日はおかしいよ。一体どうしたの?」

 普段は見せない美穂のいやらしい目つき。香奈はその瞳に吸い込まれてしまいそうな気がした。

「私が触ってあげるよ」

 勉は香奈の横に座ると、右手で香奈の胸を揉み始めた。

「やっ!」

 驚いた香奈が胸を揉んでいる手首を掴む。

「そんなに嫌がらないでよ。私と香奈の仲じゃない。香奈だって私の事、嫌いじゃないでしょ」
「やだっ。だめっ……んんっ!」

 香奈の唇に美穂の唇が押し当てられると、香奈は目を見開いて驚いた。そのままソファーの上で押し倒した勉が、無理矢理唇をこじ開けて舌を香奈の口の中に忍び込ませる。

「ん〜っ、んんん〜っ」

 香奈は必死で抵抗した。足をジタバタさせながら両腕で美穂の身体を押しのけようとする。しかし、勉が香奈のTシャツの裾から右手を忍ばせ、ブラジャーの中に包まれている胸を直接触り始めると次第に抵抗する力が弱まっていく。自分でもこんな大胆な事が出来るなんて思っても見なかった。でも、こうやって美穂の身体を使って香奈を犯そうとしている事は事実なのだ。

「ふぅ。香奈ったら可愛い」
「やだよ……。どうしてこんな事するの?」

 香奈の目は、涙が滲んでいるように見えた。

「だって香奈の事が好きなんだもん。ねえ香奈、今日は私に任せて。ねっ、お願い」

 勉はわざと目を潤ませ、美穂の切ない声で香奈に言った。香奈は目の前で見つめている美穂の顔をまともに見る事が出来ず、顔を横に向けてしまった。そんな香奈の首筋に舌を這わし始めた勉。美穂の唇で軽く吸い付くと、香奈の首筋がジワッと赤くなる。そして香奈の髪の毛からシャンプーのいい香りが漂ってきた。
 香奈は身体をビクンと震わせると、腕の力を抜いて何も抵抗しなくなってしまった。その代わり何も話そうとはしない。そんな香奈の行動を全く気にしない勉は、香奈の黒いTシャツとブラジャーを捲り上げると、目の前に現れた綺麗な二つの胸を見つめた。