しんと静まり返った部屋。
ほんの数秒。母親が階段を下りてゆく音を耳にした里香は、枕を顔に当てて篭った喘ぎ声をあげた。

「んああっ!あっ、ああっ……はぁっ」

膝を何度もすり合わせながら、蠢く舌がもたらす快感に身を捩じらせる。

「いやぁ……あっ。やめ……あっ!ああっ」

先を固くした舌で、Gスポットを下から上にきつく撫でられグイグイと押し込まれると、里香はその度にお尻を持ち上げた。
誰もいない部屋で、一人もがいている里香。
見た目にはまったく分からないが、里香は道夫に犯されているのだ。

「あっ……そこ……いや……あっ。そんなに奥まで……な、舐めない……で……」

大きさにして五センチくらいだろうか?
先ほどよりも長めに現れた舌が、ヌルヌルとした膣内を奥へ奥へと移動した。
そして、子宮口にたどり着くと、そこを執拗に舐め始めたのだ。
今まで体験したことのない感覚。
舐めないでと言っても、元々割れ目を舌で舐められていたからそう思うだけであって、子宮口への刺激は舌で舐められているのか指で触られているのかは分からないのだ。

「ふうううっ!あっ……はぁっ。い……たい……」

お腹の奥に、鈍い痛みを感じる。
おそらく、舌が子宮口にめり込んでいるのだろう。
うつ伏せになり枕に顔を鎮めた里香は、足をカエルのように開くと股間を両手で押さえた。

「あ……ああ……。で、出てきて……お、お願い……はぁっ、はぁっ」

その願いが通じたのだろうか?
子宮口まで到達していた舌が降りてきた。
そして、またGスポットのあたりを嘗め回したのだ。
鈍い痛みが快感へと変化する。

「ああっ。やっ……あぁ」

敷布団に押し付けていた両胸が、不意に揉まれた。
また道夫の手がブラジャーの中に現れ、弄り始めたのだ。
Gスポットと両胸を犯される里香に、殆ど理性は残っていなかった。
見えない者に身体を犯されているような感覚。

「だ、だめっ……はぁっ。そんなにしたら……あっ!」

舌が中から出てきた。
そして、またクリトリスを執拗に舐めている。
今度は唇まで出てきて、クリトリスに吸い付きながら舐めているのだ。
パンティの中、皮を剥かれたクリトリスが赤く充血している。
それを美味しそうに舐める舌の動きが、とてもいやらしかった。

「んああっ。あっ……ああっ。も、もう許してっ……あっ、あっ、ああっ」

枕を抱きしめながら仰向けになり、足をM字に開く。
お尻がクイッと上がっては布団に着地するという動作が何度か繰り返された。
里香の両手は、胸を揉みしだいている道夫の手を引き離すためではなく、声が漏れないように枕を顔に押し付ける事のみに使われていた。

「ああっ、あっ、あっ、はあっ。い、いやぁっ……」

スウェットの上着、胸の部分が不自然に動いている。
そしてM字に開いた股間の生地に現れた膨らみは、上下に不規則な動きを見せた。

「あっ。あっ……だ、だめっ!んんっ、んっ、んんっ……」

両胸の乳首を摘まれ乱暴に弄られと、里香の両足がピンと伸び、足の指に必要以上の力が加わった。

「ああっ……はあっ……あっ……あっ……。んああああ〜っ!」

そして、体全体を仰け反らせた里香は、その異様な相手からの快感に絶頂を迎えた。

「里香、お前ってそんなにいやらしい女だったんだな。今日は最初だからこのくらいにしておいてやるよ」
「あ……ああ……はぁ、はぁ、はぁ……」

大きく息を吸い込むたびに、胸が上下に揺れている。
放心状態の里香は、枕に顔を埋めたまま道夫の声を耳にした。



――そして、この後もずっと道夫に見張られ、悪戯されるのですよ。
とりあえず、一旦、四次元男も終わり!?