過去作品を掲載します。
エステサロンはハーブの香り(前編)
いやあ、もうすぐ夏だねえ。
夏といったら海水浴。浜辺の姉ちゃんナンパして夏をエンジョイしたいじゃないか。
去年は失敗したから今年こそは綺麗な姉ちゃんゲットするぜぃ!
・・・ってなわけで、早速今年の最新水着を買いに行く大学2年生の元木友哉(ともや)。
勉強はそこそこに、バイトに明け暮れる毎日を過ごしている友哉は、学生の分際で貯金を100万円も持っている。その資金で、今日はナイスな水着を買いに百貨店の
ブランドショップまで足を運んだのだ。
友哉:「えっと・・今年流行の水着ってある?」
店員:「はい、今年は結構ビキニタイプが多いんですよ。」
友哉:「ビ、ビキニタイプ?」
店員:「はい。」
友哉:「ビキニって、あのブリーフ見ないなやつか?」
店員:「ブリーフ?・・・・あ、はい。トランクスではないやつですね。そうです。こんな感じの水着です」
店員が差し出したのは、ブーメランのように細いビキニタイプの水着だ。
こんなの男が穿くのか・・・・と思うくらい切れ込みが激しい。
これを身に付けるには相当鍛えた体と度胸がいるぞっ!
この水着を着けた自分を想像すると、クラクラとめまいがする。
友哉:「これ、ほんとに今年の流行なの?」
店員:「ええ。もうかなりの方が買われていきましたよ。トランクスタイプよりも数が出ていますから」
友哉:「ほんとにぃ・・・じゃあそれもらうよ。いくら?」
店員:「ありがとうございます。4万5千円でございます」
友哉:「4万5千円か・・・まあいいや」
ということで、黒いビキニタイプの水着を買った友哉。
早速家に帰って試着してみる。
人の想像というものは結構正確なものだ。
鏡の前に映っているビキニ姿の自分を見て、クラクラとめまいがした。
だって水着の上にでっかいお腹がデンと乗っているんだから!
友哉:「な・・・なんなんだよ。この間抜けな姿は・・・」
着やせしているように見えるので、普段は普通の体格に見える友哉の身体。
去年からファーストフード関係のバイトを始めて以来、つまみ食いが日常茶飯事になっていて知らず知らずのうちに脂肪がたんまりと付いていたのだ。
まさかここまでひどいとは・・・水着を着るまで思わなかった・・・
友哉:「ダ・・・・ダイエットしないと・・・」
と言っても、そう簡単に痩せられるものではない。夏はすぐそこまで来ているんだ。
友哉:「やばいよやばいよ。このままじゃあ水着で海へなんか行けないぞ。どうする・・・」
と考え込む友哉。しかしそこは友哉。すぐにナイスなアイデアが浮かび上がる。
友哉:「そうだっ!エステだよエステ。最近はメンズのエステがあるはずだよ」
まあ、金があるやつはそっちに走るよな。
金さえあれば楽して痩せられるんだから。
でも、エステなんて女が行くところだと思ってる。
男のエステが出来たからって、すぐに行けるほどの勇気と根性が無い。
若い女性のスタッフに身体を見られて笑いものにされるんじゃないかと心配。
見学する勇気すらない・・・
友哉:「こんな時はどうするべきか・・・・」
悩んだ友哉は、パソコンの電源を入れてインターネットの接続。
エステがどんなものかを調べる事にした。
サーチエンジンを使ってエステ関係のサイトを閲覧する。
でも、具体的に書かれているサイトはほとんど無い。
友哉:「はぁ・・・あんまり無いんだな。俺が探すの下手なのか?」
たくさん調べているうちに、だんだんエステに行く気持ちが薄れてくる。
そのうち探すのをやめた友哉は、いつものようにいやらしいサイトを検索し始めた。
そして、冷蔵庫から持ってきたビールを飲みながら、しばらく検索しているうちにふと、ある通販サイトにたどり着く。
友哉:「なんだこれ?」
友哉はそのページをじっくりと見た。そこには非常に興味をそそる内容が書かれている。
友哉:「なになに?あなたのほしい物が必ずあります。代金は気に入って頂けた方がお支払いください」
と書かれている。一体どんな商品があるのかと調べてみると、
通常では考えられないような物がずらりと並んでいた。
その中のひとつに、何とも奇想天外な商品があった。
「PPZ-4086パート2」・・・この薬を飲むと、幽体離脱することが出来ます。
友哉:「ゆ、幽体離脱?」
詳しく読んでみると、どうやら幽体が身体から抜け出る薬らしい。
サンクスフェアと書かれており、通常は3万円のところが28900円という破格の値段だとか。
友哉:「大して安くなって無いじゃん」
そうは思ったが、金を持っている友哉にはそんな事どうでもよかった。
それより、この薬を使った人の話が寄せられているページを見て心臓が飛び出す思いがした。
*********
最高です。この薬で彼女に・・・
気持ちよかったです。女の身体って!
*********
この前この薬を彼女に渡し、彼女を幽体離脱させたあとレースクイーンの女に・・・・
彼女もこんな綺麗なプロポーションならずっとこのままでいたいと言っていました。
*********
妻の浮気を調べるために、私は妻に・・・
とうとう浮気相手を捕まえる事が出来ました。
*********
最近彼女がハムスターを買ったって聞いたので、そのハムスターに・・・
彼女の服の中に入っていろいろな事しちゃいました。
始めはくすぐったがっていた彼女もだんだんと・・・
もちろんパンティの中にも・・・ねっ!
友哉:「なんだよ、こいつら・・・この薬使って変な事ばっかりしてるじゃないか。俺なら・・・・」
そう、友哉なら今悩んでいることを解決するために使うのさ!
早速まとめて5つほど購入。
しばらくすると、早々と超高速宅急便とやらで品物が届く。
友哉:「は、早いな」
配達人:「うちはスピードがモットウですから。代金払っていただけますか?
友哉:「あ、ああ、いいよ」
配達人:「ありがとうございます。それでは消費税込みで15万1725円です。あ、送料は無料ですから。お支払いはどうされますか?」
友哉:「あ、現金持ってないからカードでもいい?」
配達人:「はい、結構ですよ」
配達人が小さな機械を取り出し、友哉から受け取ったクレジットカードを通す。
配達人:「お支払いは?」
友哉:「1回払いで」
配達人:「はい。分かりました」
何やら機械に付いているボタンを押している。どうやら入力が終わったようだ。
配達人:「まいどありがとうございました」
そう言ってカードを返し、いそいそと帰っていった。
友哉:「大丈夫なのかよ、この薬は?」
半信半疑の智也は、箱を開けて説明書を取り出した。
友哉:「ん〜、なになに?この薬を一粒、水といっしょに飲んでください。あなたの体から魂だけが抜け出ます。効果は10時間にアップしました。効果が切れると自動的にもとの体に戻ります。へ〜、今までは何時間だったんだろ」
そんな事を思いながら、早速コップに水を汲み、PPZ−4086パート2を口に含んで流し込む。
友哉:「確か10秒で眠たくなるって書いてあったな。これも改良したって書いてあるぞ・・・Zzzzzz・・・・・」
ぶつぶつ言っているうちに、あっというまに眠気に襲われてその場に倒れこんだ友哉。
友哉:「イッテ〜ッ!」
頭を床にぶち当て、思わず頭をさする。
友哉:「・・・・あれっ?痛く・・・ない・・・」
確かに頭を打ったところを擦っているのだが、痛かったのは一瞬で今は全然痛くない。
友哉:「なんで?・・・って、わっ!・・・何だよ、俺がもう一人いるっ!」
下を向いた拍子に、頭を床に打ち付けて間抜けな顔でのびている自分を発見。
友哉:「こ、これってもしかして・・・幽体離脱してるのか・・・」
もう説明書どおり。
疑う余地もなかった。ちゃんとふわふわ浮いてるし、身体が半透明で向こう側が見えてるし・・・
こんなことが実際にあるんだと、改めて感心した友哉だった。
友哉:「よ、よぉ〜し!これならやれるぜっ!」
そう言うと、お決まりの壁抜けをして家の外へ飛び出した。
向かうはもちろんエステサロン!
しかも女性のエステサロンだっ!!!!!
エステサロンはハーブの香り(前編)・・・・おわり
いやあ、もうすぐ夏だねえ。
夏といったら海水浴。浜辺の姉ちゃんナンパして夏をエンジョイしたいじゃないか。
去年は失敗したから今年こそは綺麗な姉ちゃんゲットするぜぃ!
・・・ってなわけで、早速今年の最新水着を買いに行く大学2年生の元木友哉(ともや)。
勉強はそこそこに、バイトに明け暮れる毎日を過ごしている友哉は、学生の分際で貯金を100万円も持っている。その資金で、今日はナイスな水着を買いに百貨店の
ブランドショップまで足を運んだのだ。
友哉:「えっと・・今年流行の水着ってある?」
店員:「はい、今年は結構ビキニタイプが多いんですよ。」
友哉:「ビ、ビキニタイプ?」
店員:「はい。」
友哉:「ビキニって、あのブリーフ見ないなやつか?」
店員:「ブリーフ?・・・・あ、はい。トランクスではないやつですね。そうです。こんな感じの水着です」
店員が差し出したのは、ブーメランのように細いビキニタイプの水着だ。
こんなの男が穿くのか・・・・と思うくらい切れ込みが激しい。
これを身に付けるには相当鍛えた体と度胸がいるぞっ!
この水着を着けた自分を想像すると、クラクラとめまいがする。
友哉:「これ、ほんとに今年の流行なの?」
店員:「ええ。もうかなりの方が買われていきましたよ。トランクスタイプよりも数が出ていますから」
友哉:「ほんとにぃ・・・じゃあそれもらうよ。いくら?」
店員:「ありがとうございます。4万5千円でございます」
友哉:「4万5千円か・・・まあいいや」
ということで、黒いビキニタイプの水着を買った友哉。
早速家に帰って試着してみる。
人の想像というものは結構正確なものだ。
鏡の前に映っているビキニ姿の自分を見て、クラクラとめまいがした。
だって水着の上にでっかいお腹がデンと乗っているんだから!
友哉:「な・・・なんなんだよ。この間抜けな姿は・・・」
着やせしているように見えるので、普段は普通の体格に見える友哉の身体。
去年からファーストフード関係のバイトを始めて以来、つまみ食いが日常茶飯事になっていて知らず知らずのうちに脂肪がたんまりと付いていたのだ。
まさかここまでひどいとは・・・水着を着るまで思わなかった・・・
友哉:「ダ・・・・ダイエットしないと・・・」
と言っても、そう簡単に痩せられるものではない。夏はすぐそこまで来ているんだ。
友哉:「やばいよやばいよ。このままじゃあ水着で海へなんか行けないぞ。どうする・・・」
と考え込む友哉。しかしそこは友哉。すぐにナイスなアイデアが浮かび上がる。
友哉:「そうだっ!エステだよエステ。最近はメンズのエステがあるはずだよ」
まあ、金があるやつはそっちに走るよな。
金さえあれば楽して痩せられるんだから。
でも、エステなんて女が行くところだと思ってる。
男のエステが出来たからって、すぐに行けるほどの勇気と根性が無い。
若い女性のスタッフに身体を見られて笑いものにされるんじゃないかと心配。
見学する勇気すらない・・・
友哉:「こんな時はどうするべきか・・・・」
悩んだ友哉は、パソコンの電源を入れてインターネットの接続。
エステがどんなものかを調べる事にした。
サーチエンジンを使ってエステ関係のサイトを閲覧する。
でも、具体的に書かれているサイトはほとんど無い。
友哉:「はぁ・・・あんまり無いんだな。俺が探すの下手なのか?」
たくさん調べているうちに、だんだんエステに行く気持ちが薄れてくる。
そのうち探すのをやめた友哉は、いつものようにいやらしいサイトを検索し始めた。
そして、冷蔵庫から持ってきたビールを飲みながら、しばらく検索しているうちにふと、ある通販サイトにたどり着く。
友哉:「なんだこれ?」
友哉はそのページをじっくりと見た。そこには非常に興味をそそる内容が書かれている。
友哉:「なになに?あなたのほしい物が必ずあります。代金は気に入って頂けた方がお支払いください」
と書かれている。一体どんな商品があるのかと調べてみると、
通常では考えられないような物がずらりと並んでいた。
その中のひとつに、何とも奇想天外な商品があった。
「PPZ-4086パート2」・・・この薬を飲むと、幽体離脱することが出来ます。
友哉:「ゆ、幽体離脱?」
詳しく読んでみると、どうやら幽体が身体から抜け出る薬らしい。
サンクスフェアと書かれており、通常は3万円のところが28900円という破格の値段だとか。
友哉:「大して安くなって無いじゃん」
そうは思ったが、金を持っている友哉にはそんな事どうでもよかった。
それより、この薬を使った人の話が寄せられているページを見て心臓が飛び出す思いがした。
*********
最高です。この薬で彼女に・・・
気持ちよかったです。女の身体って!
*********
この前この薬を彼女に渡し、彼女を幽体離脱させたあとレースクイーンの女に・・・・
彼女もこんな綺麗なプロポーションならずっとこのままでいたいと言っていました。
*********
妻の浮気を調べるために、私は妻に・・・
とうとう浮気相手を捕まえる事が出来ました。
*********
最近彼女がハムスターを買ったって聞いたので、そのハムスターに・・・
彼女の服の中に入っていろいろな事しちゃいました。
始めはくすぐったがっていた彼女もだんだんと・・・
もちろんパンティの中にも・・・ねっ!
友哉:「なんだよ、こいつら・・・この薬使って変な事ばっかりしてるじゃないか。俺なら・・・・」
そう、友哉なら今悩んでいることを解決するために使うのさ!
早速まとめて5つほど購入。
しばらくすると、早々と超高速宅急便とやらで品物が届く。
友哉:「は、早いな」
配達人:「うちはスピードがモットウですから。代金払っていただけますか?
友哉:「あ、ああ、いいよ」
配達人:「ありがとうございます。それでは消費税込みで15万1725円です。あ、送料は無料ですから。お支払いはどうされますか?」
友哉:「あ、現金持ってないからカードでもいい?」
配達人:「はい、結構ですよ」
配達人が小さな機械を取り出し、友哉から受け取ったクレジットカードを通す。
配達人:「お支払いは?」
友哉:「1回払いで」
配達人:「はい。分かりました」
何やら機械に付いているボタンを押している。どうやら入力が終わったようだ。
配達人:「まいどありがとうございました」
そう言ってカードを返し、いそいそと帰っていった。
友哉:「大丈夫なのかよ、この薬は?」
半信半疑の智也は、箱を開けて説明書を取り出した。
友哉:「ん〜、なになに?この薬を一粒、水といっしょに飲んでください。あなたの体から魂だけが抜け出ます。効果は10時間にアップしました。効果が切れると自動的にもとの体に戻ります。へ〜、今までは何時間だったんだろ」
そんな事を思いながら、早速コップに水を汲み、PPZ−4086パート2を口に含んで流し込む。
友哉:「確か10秒で眠たくなるって書いてあったな。これも改良したって書いてあるぞ・・・Zzzzzz・・・・・」
ぶつぶつ言っているうちに、あっというまに眠気に襲われてその場に倒れこんだ友哉。
友哉:「イッテ〜ッ!」
頭を床にぶち当て、思わず頭をさする。
友哉:「・・・・あれっ?痛く・・・ない・・・」
確かに頭を打ったところを擦っているのだが、痛かったのは一瞬で今は全然痛くない。
友哉:「なんで?・・・って、わっ!・・・何だよ、俺がもう一人いるっ!」
下を向いた拍子に、頭を床に打ち付けて間抜けな顔でのびている自分を発見。
友哉:「こ、これってもしかして・・・幽体離脱してるのか・・・」
もう説明書どおり。
疑う余地もなかった。ちゃんとふわふわ浮いてるし、身体が半透明で向こう側が見えてるし・・・
こんなことが実際にあるんだと、改めて感心した友哉だった。
友哉:「よ、よぉ〜し!これならやれるぜっ!」
そう言うと、お決まりの壁抜けをして家の外へ飛び出した。
向かうはもちろんエステサロン!
しかも女性のエステサロンだっ!!!!!
エステサロンはハーブの香り(前編)・・・・おわり
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