信じられない。
こうやって――放課後の誰もいない音楽室でセックスしている。
猪川さんの体を使って、晶子とはじめてのセックスだ。
セーラー服姿の猪川さん。
紺色のスカートをめくり、パンティを下ろしてバックから挿入。
本当にこれでいいのかと思いつつも、猪川さんのアソコが絡み付いてきて――
理性なんて保てない。

「あっ、あっ、遼一っ。す、すごく気持ちいいよ」
「はあっ、はぁ、はぁ」
「もっと、もっと奥まで突いてっ!」

晶子が猪川さんの体で、そして猪川さんの声で俺に身を預けている。
猪川さんの白くて柔らかいお尻が俺の下腹部とぶつかり、パンパンと肉の音を鳴らした。
話したこともなかった猪川さんが、俺のチンポに狂いまくっている。

ピアノが不協和音を鳴らしていたが、そんな音はどうでもよかった。
猪川さんの喘ぎ声がすべてをかき消した。

「あっ、あっ。あっはぁっ、んっ、んん〜んっ」

今度は、右足を持ち上げてチンポを更に奥まで挿入する。
猪川さんは「あんんっ!」と甘い声を漏らしてピアノのカバーに手を掛け、もう片方の手を俺のチンポにあてがった。

「だ、だめっ……そ、そんなに……あっ、す、すごいよ遼一っ」

本当に晶子なんだろうか?
そう思っていると、晶子の半透明な体が猪川さんの上半身からうっすらと現れた。
やっぱりに憑依しているんだ。
俺は腰を振りながら見え隠れする半透明の晶子と、晶子が感じている表情をそのまま表現する猪川さんを見た。

「あんっ、あっあんっ。すごいよ遼一っ!き、きもちいいっ!」

俺はチンポをねじ込むようにしながら必死に腰を振った。
ニチニチといういやらしい音が猪川さんのアソコから聞こえてくる。

「あっ、ああっ!ああっ、あうっ、イ、イクッ!イッちゃうっ!イッちゃうよぉ!」
「俺ももうっ……はぁ、はぁ……出るっ!」

興奮した俺は、猪川さんのお尻に思い切り精子をぶちまけた。

「あっ……ああ……ああ〜」
「うっ、ううっ、くっ……はぁ、はぁ、はぁ」

激しく呼吸を乱した俺達は、そのまま音楽室の床に崩れ落ちた――




「あぁ〜、隆一ぃ」
「はぁ、はぁ。ふぅ〜」
「んふっ、やっと抱いてくれたね。私の体じゃないけど」
「……そ、そうだな」
「この体なら毎日エッチしてくれる?」
「えっ……そ、そりゃ幾らなんでもまずいだろ。だって」
「分かってるわよ、そんな事。今度は本当の私とエッチしてね」
「……そう……だな」


そういいながらも、俺は猪川さんの魅力に虜になってしまった。
猪川さんを知った後で晶子を抱けと言われても無理ってもんだ。
そんな事を言ったら、晶子――すごく怒るだろうなぁ――

俺は猪川さんの顔でニコニコ笑っている晶子を見て、そう思っていた――


おわり