結婚して半年。
俺は、同じ会社に勤めていた妻と結婚した。
所属していた課でも、一番綺麗だった妻、美都子。
彼女は寿退社したあと、専業主婦となって俺に尽くしてくれている。
俺も安心して会社に出られるし、飯だって美味しい。
ただ一つ、贅沢を言わせてもらえるならば、夜の生活だった。
いや、もちろんやっている事はやっているのだが――

なんていうか、ちょっと物足りないのだ。
夜、ベッドに寝たあとにセックス。
美都子も満足してくれていると思う。
俺だって、美都子とのセックスは最高だと感じている。
でも――その、何と言うか――

美都子はただ待ち構えるだけで、俺に対しての奉仕が全く無いのだ。
パジャマを脱がせて胸やアソコに愛撫。
俺のチ○ポが固くなり、美都子のアソコが十分に濡れたあとに挿入。
後はそのまま俺が腰を振るだけ。
もう少し美都子には積極的になって欲しい。
それは俺のワガママだろうか?

そんな事を、ふと同じ課の三田川さんに話してみた。
もちろん、素面で話せるわけも無く、たまたま課で飲み会があった時にそれとなく話したのだ。
彼女は美都子と親友だったし、俺が知らない美都子の事を知っているかもしれないと思ったから。
でも、彼女は意外な事を俺に話しかけてきた。

「ふ〜ん、そうなんだ。美都子って淡白だったんだね」
「うん。まあ……これ以上望むのは贅沢なのかな」
「ねえ河辺君」
「何?」
「私、美都子と親友だから言ってなかったんだけど、川辺君の事が好きだったんだよ」
「えっ……ええ!?」
「ごねんね、今更そんな事を言われても困るだけだよね。でも、私だったら川辺君の不満を解消できたのにな」
「……は、はは。ま、まあ……別に不満って訳じゃないし」

まさかそんな言葉を彼女が言って来るなんて思っていなかった。
いや、確かに彼女も美人だ。
でも、俺は美都子を選んだわけだし、三田川さんもそれを分かっているはず。
そういう事を言うって事は、もしかして俺と関係を持ちたい?
いやいや、それはありえない。
だって、彼女はずっと美都子と親友でいたいだろうし、俺だって浮気するのは嫌だ。

「クスッ。そういう困った顔も好きなんだけどな」
「お、おい。冗談はやめてくれよ」
「ふふ。冗談ねぇ……」

彼女は俺から視線をそらすと、サワーを一口飲んだ。
その仕草が妙にセクシーに思える。

「ねえ川辺君」
「ん?」
「私から美都子に言って上げようか。フェラチオの一つくらいして欲しいって言ってたよって」
「な……やめてくれよ。俺がこうして三田川さんとこんな事を話していることだって知られたくないのに」
「そうよねぇ……じゃあさっ!」

三田川さんは手招きすると、俺の耳に顔を近づけた。

「面白い薬があるんだけど。試してあげよっか」
「面白い薬?」
「そう。まだ怖くて使った事無いんだけど、酔った勢いだし」
「な、何だよ。その薬って」
「クスッ。今日は一次会で帰りましょ。大人しく家に戻るの。分かった?」
「ど、どうして?」
「いいから。私は今から帰るわ」
「えっ?ど、どういうことだよ」
「美都子に川辺君を取られちゃったけど、今日だけ川辺君を奪っちゃう!」
「な、何言ってんだよっ!」

俺は三田川さんから離れると、少し荒げた声でそう言った。

「ウソウソ。でも一次会で家に帰る事は約束してね。お酒も飲み過ぎないようにね」

またクスッと笑った三田川さんは、本当にそのまま帰ってしまった。

「どうして三田川さん、帰っちゃったんだ?」
「お前、三田川さんと何話してたんだよ」

他の男性社員からのブーイングを受けた俺は、

「な、何でもないんだ。ちょっと相談に持ってもらっていただけだよ」

と言ったのだが、酒を飲んでいる彼らに何を言おうが関係なかった。
結局、居心地が悪くなったおれば一次会が終わる前に家に帰ったのだった――

「ただいま」
「おかえり、早かったのね」
「ああ。参ったよ」
「どうしたの?」
「それがさぁ……」

と言いかけたところで言葉を停めた。
三田川さんと相談していた事を美都子に知られたくない。

「いや、何でもないんだ」
「ふ〜ん。そう」

美都子は対して気にする様子も無く、俺と一緒に寝室に向かった。
上着を手渡すと、美都子がクローゼットのハンガーに掛ける。

「ねえ」
「ん?」
「今日、嘉世子と話をしたの?」
「えっ……」

俺がズボンを手渡すと、美都子はそう言って俺を見つめた。
嘉世子というのは、三田村さんの下の名前だ。
という事は、三田川さん――美都子に話したんだ。
美都子には知られたくないって言ったのに!

「クスッ。そういうオドオドしている表情も好きよ」
「…………」
「ほら、全部脱いで」
「えっ……ぜ、全部?」
「そう。裸になって」
「ど、どうして……」
「言ったじゃない。もっと美都子に積極的になって欲しいって」
「そ、それは……全部聞いたのか?三田川さんに」
「ふふ。それはどうかなぁ?」

美都子は俺のワイシャツとTシャツを脱がせ、更にはトランクスまで脱がせた。

「み、美都子……」
「面白い薬があるって言ったじゃない」
「えっ?」
「覚えてない?」
「……それは……み、三田川さんが言ったことか?」
「そうよ。クスッ!私が積極的な美都子を演じてあげるわ」
「は、はぁ?」

クスクスと笑う美都子を見つめていると、

「私、美都子じゃないのよ」

と言って、俺の前に膝を立てて座り込んだ。

「み、美都子じゃない?」
「そう。私、美都子の体を乗っ取ってるの」
「へ?」

美都子が何を言っているのか分からない。
でも、美都子は俺に説明した。
そして俺は美都子が――目の前の美都子が三田川さんだという事を理解した。

「嘘じゃないわよ。だって、美都子がこんなことする?」

そう言って――美都子はいきなり俺のチ○ポを咥えこんだ。

「うっ……」
「んふっ……んっ、んっ……チュパ」
「み、美都子……」
「どう?これでも川辺君の前にいるのは美都子かな?」
「い、いや……ほ、本当に……三田川さんなんだ」
「だから言ったでしょ。今日は川辺君を奪っちゃうって。でも、体は美都子本人のものだけどね!んっ、んっ」

またフェラチオを始めた――三田川さん。
俺には美都子がフェラチオしているとしか思えない。
でも、俺のチ○ポをしゃぶっているのは三田川さんなんだ。
これって浮気になるんだろうか?
そんな事を思いながら、三田川さんが美智子の口でする極上のフェラチオを堪能した。
それにしてもすごく上手だ。
美都子もこれくらいのフェラチオをしてくれれば、セックスももっと激しくなるのに。
いや、目の前にいるのは美都子。
そう、俺の妻、美都子なんだ。

「んっ。はむっ、んっ、んぐぅっ」
「す、すごい……」
「ん、ん、ん、んんっ、あんっ、むふぅ〜。ジュル、ジュル」
「う、ううっ」

美都子は、俺のチ○ポに吸い付きながら何度も何度も出し入れしていた。
両腕で俺の体をしっかりと抱きしめたその様は、もういつもの美都子には考えられない姿だった。

「や、やばいっ……で、出るよっ」
「んっ、んっ、チュパッ」

俺の言葉に、咥えるのをやめた美都子は、そのはちきれんばかりのチ○ポを右手でシコシコとしごいた。
そんな事さえしてもらっていなかった俺は――

「あっ、出るっ!」

そう言って、美都子の顔に思い切り射精してしまったのだった。

「すご〜い。河辺君、思い切り出したね」
「だ、だって……すごく気持ちよかったから」
「うふふ。それって私に対しての褒め言葉かしら」
「……ほ、本当に気持ちよかったよ」
「そう。それじゃ、美都子には悪いけど……クスッ!ねえあなた。今日は私が上に乗ってあげるからベッドに横になって」
「……あ、ああ」

三田川さんは、わざと美都子の真似をすると、ベッドに仰向けになった俺に迫ってきた。

「あなた、好きよ」
「お、俺も……」
「私の事、愛してる」
「……ああ、愛してる」
「うふっ。嬉しいわ」

そして俺は、三田川さんが乗り移った妻、美都子と長い夜を過ごしたのであった。

――もちろん、次の日の美都子は何も覚えていない様子。
でも俺は、その口でフェラチオしてもらった事。そして激しいセックスを覚えている。
これからはそのシーンを思い浮かべながら美都子とセックスしよう。
その方が燃える!のだから――

と思ったのだが――

「んっ、んっ、んっ……あんっ!またたくさん出したのね」
「だって……本当に気持ちいいんだ。三田川さんのフェラチオ」
「うふ。ありがと!」

結局また三田川さんにお願いして美都子に乗り移ってもらい、セックスしていたのであった――



お・わ・り!