学校の帰り。
夕焼け空が向こうに見え始め、街灯も突き出したころ。
私はミクちゃんと一緒に学校から帰ることころだった。
ミクちゃんはダークグリーンのショートカット。
眼鏡をかけた顔がちょっと大人しい雰囲気。
ううん、実際にとっても控えめな性格。
それに比べて、私はおてんばだと思う。
いつも友達にミクちゃんと比べられて恥ずかしいけど――
そんな、私が持っていない雰囲気を持つミクちゃんが大好き。

「あっ……」
「どうしたの?ミクちゃん」
「あっ……んっ……」

何故かミクちゃんの足取りが止まった。
私が声を掛けると、ミクちゃんは少し険しい表情をしながらスカートの前を押さえてピクッ、ピクッと体を震わせた。

「だ、大丈夫?」

お腹が痛くなったのかと思って心配したけど、大丈夫みたい。
ミクちゃんはすぐに笑顔を取り戻した。

「ねえマコちゃん。私、教室に忘れ物しちゃったから取りに行ってくるね」
「えっ。じゃあ私もついて行くよ。一人じゃ危ないし」
「そう……マコちゃんならそう言ってくれると思った。じゃあついてきて」
「うん」

私は忘れ物をしたというミクちゃんと一緒に教室に戻る事にした――