やはり物に憑依(変身)して悪戯するというのも捨てがたいものです。
こんなのがたくさん書いてあるサイトがあればいいのになぁ……



人に憑依して悪戯するのがもっともやりたいこと。
でも、和人にはそれが出来なかった。
だがしかし、物になら憑依できる――そんな能力を持っていた。

休みの日。
いつものように身体を抜け出して幽体となる和人。
彼にとって、幽体離脱なんてものはたやすい事だ。
今まで何百回とやってきた実績がある。
それは性に目覚めてしばらくした中学2年の頃。
最初は恐かったが、慣れるととても楽しいもの。
幽体になって女風呂や女子更衣室を覗いたり、他人に知られたくないことを知ったり。
最初は、ただそれだけだと思っていた。
でも、高校2年になったとき、ふと物に憑依出来る事に気が付いた。
最初は教科書。
教科書に憑依すると、自分の意思でバタバタとページをめくることが出来た。
その後、タオルに憑依してみると、自分の身体となったタオルを自由自在に動かすことが出来る。
ハチマキだってお手物もだ。
更に考えたのが服。
自分の制服の上着に憑依してみると、まるで透明人間が着ているように動かすことが出来た。
そして考え付いたのが他人が着ている服。
これがまた最高だった。
特に、女性の服に憑依するときはたまらない。
堂々と身体に密着して、身体を触ることが出来るのだ。
本人に気づかれようが気づかれまいが、そんなことは関係ない。
急に胸を揉まれた感じがした女性の行動が面白い。
下着にも憑依したことがある。
それはもう――女性の神秘を十二分に堪能することが出来るのだ。
イカせる快感というのも素晴らしい。



(さて、今日は何に憑依しようかな)

和人が幽体になってふわふわと空を漂う。
透き通るような青空。
……って、そんなことはどうでもいい。
女性――女性を探さなくては。
それも美人のお姉さんがいい。
だって女子高生に悪戯するのはもう飽きたのだから。

(う〜ん)

住宅街を抜け、繁華街へと移動した和人。
さすがにここには若い女性がたくさんいる。

(いるいる。でも、俺が悪戯したい女性は……)

和人はどんな女性に悪戯するのかを決めているようだ。
それは、クールな雰囲気を漂わせている女性。
例えば秘書とか、バリバリ働いているのOLとか。
何かあっても落ち着いて行動できるような、そんな余裕を持った女性がいい。
そういう意味では、会社のビルに入ったほうが手っ取り早いだろう。
繁華街に歩いている女性はカジュアルっぽい服を着て遊ぼうとしている人たちばかりなのだから。
休日にまで会社に出て働いている女性は、きっと和人の思った通りの女性に違いない。
そう言っている間に、和人は大きなビルの壁をすり抜けて中に入ったようだ。
広いオフィスに電気がついている。
誰かが働いている証拠だ。

(あ、いたいた……でも男か)

オフィスの向こうのほうに座っているのは男性社員。
女性の姿はなかった。

(う〜ん、別の部屋にいるかもしれないな)

そう思ってオフィスを抜け出し廊下を素通りして別の部屋へと移動する。
どうやらここは会議室のようだ。

(あ……)

そこには、8人ほどの人が何やらまじめな会議をしている最中だった。
休日までこんなに真剣な会議をしているなんてご苦労なことだ。
しかも、その中には20代半ばと思われる女性も参加していたのだ。

(い、いいじゃん!)

その女性は黒っぽいスーツ姿で座っていた。
タイトスカートではなく、すらりとしたパンツを穿いている。
彼女はシャーペンを片手に、机に並べられた資料をじっと眺めていた。
座っているからよく分からないが、身長は160センチよりも少し高い目くらいだろうか。
少し茶色いセミロングは、軽くカールが掛かっている。
顎のラインがシャープで、薄い赤色の口紅をつけていた。
胸の大きさはどうだろう?
三つボタンの上着に隠れているのでよく分からないが、人並み以上にあるような気がする。
上着が模るウェストの括れが大人びた雰囲気を表現していてセクシーだ。

(決めた!この女性にしよう!)

うれしそうな表情を隠せない和人は、幽体のまま大きな円卓の下にスッと潜り込んだ。
8人の足が和人を囲むように見えている。
そして、和人の目の前にはズボンの包まれた彼女の足があった。
パンツの裾から見えるのは肌色のパンストと黒いパンプス。

(穿いてる穿いてる!それでは……)

和人の裸を形作っていた幽体が煙のようになり、す〜っとパンツの裾の中に消えてゆく。
そして、しばらくすると幽体はすべて彼女のパンツの中に入り込んでしまったのだった――