「それにしても女の体って気持ちいいよなぁ〜」

実紗江の浮き立った声がバスルームに響く。
オナニーで汚れた体を綺麗に洗い流したあと、滑らかな皮膚を通して湯船のお湯の心地よさを全身で感じる。
浮力で浮かぶマシュマロのように柔らかい胸。
シミ一つない足。そしてムダ毛処理する必要の無い割れ目。
それらはどれも理想だ。

「さてと!寝る前にもう一回オナニーするか。男のように打ち止めってやつがないから何回でも出来るよな」

嬉しそうにバスルームから出た実紗江は、タオルで体を拭くと部屋のタンスにあった下着やパジャマを適当に漁るとベッドで数回オナニーした。
そして、疲れた体でそのまま眠りについたのだった――

「よう、待ったか?どうだ、今日の服装は?」
「ああ。大人びた感じがしていいな」
「だろっ。これが昨日言ってた白いスーツさ!」

実紗江は黒いラインがアクセントの白いジャケット、そして同じく白いタイトスカートで現れた。
「結局学校休んだんだな」
「お前なんて昨日も休んでるじゃないか」
「まあな。実紗江さんの体でいられるのも今日までだからな」
「つくづくうらやましいよな。他人の体に乗り移れるなんて」
「これはこれで苦労するんだぜ」
「何の?」
「どんな女性に乗り移ろうかなぁって迷うから。女に乗り移っていいってのは、一昨日の俺の誕生日からだったからな。それが俺んちの仕来りなんだ。
男に乗り移って他人の女とセックスするくらいじゃ、俺としては全然楽しみ無かったからな」
「はぁ〜。それは大変でしょ〜ね」
「お前、今バカにした言い方しただろ」
「別に〜」
「今日は折角この体とセックスさせてやろうと思ったのに」
「あっ。ごめんなさい。僕が悪かったです。僕、何でも言うことを聞きますから」
「はは、現金なやつ。そんなに実紗江さんとセックスしたいのか?」
「当たり前だろ。今時こんな美人が男子高生の家庭教師なんてしてくれねぇって。だからいつか実紗江さんといい関係になれたらいいなぁって思ってたんだ」
「まあ、俺だってこんな美人が家庭教師してくれるのなら少しは勉強頑張るかな」
「だろ。今日もおごってくれるの?」
「ああ、俺の金じゃねぇし」
「じゃあ今日はスパゲティーにするかな」
「俺はホットコーヒーにするか……あの、すいません。彼にスパゲティー、私にホットコーヒーを下さい」
「うほ、実紗江さんの真似なんかしちゃって」
「この姿で『コイツにスパゲティー、俺はホットコーヒーくれよ』なんて言ったらおかしいだろ」
「そのギャップが面白いかもしれないけどな」

昨日来たファミレスに再び入った二人は、しばらく実紗江の体について話をしていた。
時雨にとってはとても刺激的な内容だ。

「時雨、お前って自分の乳首で感じたことあるか?」
「そんなの無いって。男はやっぱりしごいてナンボだろ」
「俺だってそう思ってた。でもさ、実紗江さんの体は違うんだ。硬くなった乳首を指で転がすと、すげぇ気持ちがいいんだぜ」
「やっぱり女の体は乳首で感じるんだ」
「ああ。コリコリしていると下半身が火照ってくるんだ」
「それは俺達が欲情してボッキするのと同じ感覚か?」
「そうだな。ボッキする感覚は無いけど。で、アソコに指を滑らせたら……」
「ど、どんな感じだった?」
「もう言葉では言い表せない気持ちよさだった。体がビクビク震えて、全身で感じるっていう表現がいいかな」
「へ、へぇ〜。す、すげぇな」
「この感じは女にならねぇと分からないな。男より女の方が気持ちがいいって事、昨日思い知らされたよ」
「な、なあ。実紗江さんの膣に何か入れたのか?」
「指だけ入れて楽しんだ。でも、他には何も入れてないぜ。だって……角川クンのち○ぽを最初に入れたいって思ったもの。角川クンのおっきなち○ぽ、早くいれたいなぁ」
「お前、そんな事言ったらここで襲い掛かっちまうじゃないか」
「ここで?いいわよ。角川クンにそんな勇気があるのなら。何なら私が自分で服を脱いであげようか?」
「い、いいよ。こんな所で出来るわけないし」
「そうよね、うふっ!」
「はぁ。早く店を出ようぜ。俺、もう我慢できねぇから」
「まだスパゲティー、残ってるでしょ。早く全部食べて」
「もういらねぇ。早く出よう」
「もう。角川クンってエロいんだから」
「実紗江さんの顔でエロいなんて言うなよ。下品だろ」
「さっきからエロい事、いっぱい言ってるんだけど」
「いいから。ほら」
「クスッ!分かったわ」

実紗江の真似をされるとやたらと恥ずかしくなる時雨。
その家庭教師の体とセックスしたいという気持ちを高ぶらせながら店を出ると、「どこでやるんだ?」と声を掛けた。
「ん〜?そりゃ私のマンションでいいんじゃないの?一人暮らししているみたいだし」
「へぇ。一人暮らししてるんだ」
「みたいよ。おかげでオナニーし放題だったから」
「そうか!じゃあ早速マンションに行こうぜ」
「まあ待ってよ。あの車、かっこいいな。私、あんな車に乗りたいわ」

道路際の壁から顔を出して、下に流れる車を眺めた実紗江。
そのタイトスカートから見える白いパンティ。
あの薄いパンティの生地の向こうに、実紗江さんの秘部があるんだ。
そんな事をふと思った時雨は、「そ、そんな事より、早く行こうぜ。時間が勿体無いだろ」と催促した。
「じゃあ……行こうか。お前の家庭教師をしている実紗江さんの体、じっくり見せてやるよ」
「あ、ああ!」

こうして二人は、足早に実紗江のマンションへ向かった――


つづく