Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
掲載している作品は
フィクションです。
実在の人物や団体などとは
関係ありません。

2007年05月

正月早々…(その14)

一体どこにいるんだろうか……






勉は何も見えない真っ暗な空間の中を一人彷徨っていた。身体の感覚もない。まるで無重力の世界に入り込んでしまったかのようだ。
 そんな状態がしばらく続くと、どこからか小さな声が聞こえてきた。


む……とむ……つとむ……勉


あれ……誰かが呼んでる……


その声は女性のようだった。とても悲しそうな声。その声に導かれるように手足をジタバタさせながら移動すると、徐々に光が見え始め、その光の中へ飛び込むと――。




「ああっ。勉っ!勉が目を覚ましたわっ!」

 まばゆい光の中、ゆっくりと目を開ける。おぼろげに見えてきた顔は……勉の母親だった。

「……あれ……か、母さん……」
「もうっ!一体どうしたって言うのよ。お母さん、勉が死んじゃったかと思ったじゃないのっ!」

 涙を流しながら勉を見つめる母親。勉が視線を移動させると、そこには父親の姿もあった。そして知っている人たちが何人もいるのだ。

「ど、どうしたの?みんなで……」
「どうしたのって、お前こそどうしたんだ。正月から電話もよこさないで。心配でお前のアパートに行ってみたら布団で冷たくなっているじゃなか。父さんビックリして救急車を呼んだんだぞ」
「そうなんだ……そう言えば俺……」

 勉は病室であろう白い部屋の中を見渡した。あれ、さっきまで何してたんだっけ?
 頭の中が何となくスッキリしない勉は「ちょっと休ませてよ」と、そのまま目を閉じた。


 えっと……何だっけ?


 よく考えてみる。確か昨日は年越しそばを食べてから布団に入って……。


「あっ!そうだっ。美穂ちゃんっ!」

 パッと目をあけてベッドから身体を起こした勉。

「どうしたの?急に起きて」
「美穂ちゃんは?それに香奈ちゃんはどこだ?」
「何言ってるんだ?誰だそれ。お前の友達か?」
「違うよ、ツートップの……アイドルの二人さ」
「その二人がどうしたんだ」
「え……そ、その二人が……」

勉はその後の言葉を続けなかった。そう……確か美穂に乗り移って色々なことをしたのだ。そして最後に香奈と二人で……。

「あのさ、テレビ見れる?」
「テレビ?ああ、そこにあるじゃないか」

 ベッドの横にテレビが置いてあり、すでに電源は入っている。その画面には、偶然にも美穂と香奈が映っていた。二人はとても楽しそうに話している。

「美穂ちゃん……」

 勉はそっと呟いた。あれは夢だったのか?
 いや、そんなことは無い。だってあれだけリアルな感じ、到底夢では味わえないのだから。
 じっとテレビを見つめる勉。不意に香奈の顔がアップで映し出された。
 そしてその首筋を見た勉は、ハッとして……思わずニヤけてしまった。
 香奈の首筋には、小さな赤い点がついていた。
 それは勉が美穂に乗り移った時に付けた『キスマーク』だったのだ。

「やっぱり……夢じゃなかったんだ。俺、美穂ちゃんに乗り移ってたんだ……」

 テレビに映る二人を見ながら確信した勉。あのホテルや車の中、そしてスタジオや控え室での出来事は全て現実にあった事なのだ。

「勉?ねえ勉?」
「何?」
「何がおかしいの?」
「え、別に何でもないよ」
「……それならいいんだけど」

 心配する母親をよそに、勉は今回の出来事を心の中にそっと閉まっておこうと思った。 アイドルとして楽しんだひと時。美穂の身体で感じた女性の快感。誰に話したところで信じてもらえる事ではないのだ。
 ただ、それからしばらくして、ある週刊誌を賑わせた記事は、勉の鼓動を高ぶらせた。

『ツートップの美穂と香奈。二人の危ない関係は何時始まったのかっ!』

勉が原因で危ない関係を持ってしまった二人。どうやらあの後も続いていたようだ。少し申し訳ないことをしたと思いつつも、全てを知っているのは自分しかいないと優越感に浸った。
 目の前にある参考書。結局今年も受験に失敗した勉は、早く来年の正月が来ないかと、もう一度勉強を始めたのだった。
 また、あの体験が出来ると信じて。


正月早々…おわり





あとがき

と言うわけで、ミグさんの同人誌「入れかえ魂Vol.2」に掲載された作品でした。
最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。

正月早々…(その13)

「きゃあっ!ああっ、いやぁ……」
「香奈っ!香奈っ」

 勉はいきなり香奈に抱きつくと、貪る様にして香奈の身体を舐めまわし、そして両手を使って胸や股間を刺激した。中途半端に抵抗する香奈。勉は美穂の柔らかい胸を香奈の身体に擦りつけながら無我夢中で香奈を愛撫する。美穂の舌を感じている香奈の身体は震えているようだった。

「はぁ、はぁ……舐め合いっこしようよ」

 美穂の甘い声で香奈を誘うと、体勢を変えて香奈の股間に顔をうずめた。そして美穂の股間を香奈の顔に無理矢理擦りつける。

「んあっ。あ、んは……あああ〜」

 両手で香奈の茂みの中にあるワレメを開き、更にその中にある小さなつぼみを舌で刺激する。

「あ、やぁ〜。美穂……だめよ……あっ、くぅ」

 舌の動きにビクビクッと身体を震わせた香奈は、声を裏返しながら喘いだ。

「んん……ねえ香奈、早く舐めてよ、私の……ううん、美穂のココを」

 勉は香奈の顔に、美穂の茂みを擦りつけた。

「ん……美穂……」

 香奈は美穂の茂みを見つめると、勉と同じように両手の指で左右に開き、目の前に見えたピンク色のつぼみをペロペロと舐め始めた。

「うわあっ!ひいっ……ああっ……あうっ……」

香奈の舌で刺激された美穂のつぼみから、男の勉には理解出来ない快感が伝わってくる。 先ほどホテルで触った時とは全然違う気持ちよさが、身体全体を包み込んでいるようだった。たまらず香奈のつぼみから舌を離してしまった勉。

「うああ……す、すごい……これ……すごすぎる……ああっ」

香奈の太ももを両腕で抱きかかえるようにして、その快感に耐える。美穂の身体がこれほど気持ちいいなんて……舌で刺激される事がこんなに気持ちいいなんて……。

快感に身体をよじりながらも、またゆっくりと香奈のつぼみを舐め始めた。
 甘酸っぱい香奈の透明な液に埋れながら、男の意識で女の性を堪能する。

「ううっ。あ……はぁ、はぁ……ねえ香奈、最後はやっぱりこれをしようよ……」

 勉は香奈の顔から股間を上げると、また体勢を変えてお互いの足を絡ませた。そして股間同士を密着させると、
「ねえ香奈、動いてよ」と囁いた。
 香奈が何も言わないまま、ゆっくりと腰を動かし始める。香奈の股間が美穂の股間に擦れ始めると、二人の透明な液が潤滑剤となってとろける様な快感を生み出すのだ。

「んああっ。ああ……あああ〜。あ……んっ……んっ」

 お互いの小さなつぼみが擦れた。

「ああっ!あ……うああ……」
「んっ、はんっ……あっ」

 香奈の口からも、可愛い喘ぎ声を漏れた。気持ちよさにどうすることも出来ない勉は、自ら腰を動かし始めた。ぎこちない動きによって、股間が不規則に擦り合わさると、互いの身体にこの上ない極上の快感が生まれるのだ。

「はあっ、あ……み、美穂っ……美穂っ……」

 香奈はたまらず叫んだ。その喘ぎ声に勉は、「あうっ!あうっ、はああっ……」と、喘ぎ声で答える事しか出来ない。
 額に汗を浮かべながら、二人は理性を失ったかのように腰を動かしていた。いやらしい音を立てる二人の股間。今にも壊れてしまうのではないかと思えるほどの快感が勉を襲っていた。

「うあっ……はあ。あっ、あっ……だ、だめだっ……」

 美穂の声で喘ぐ勉。自然と震えるその身体。
 十七歳の若い身体が、勉に女性の絶頂を知らしめようとしている。香奈も初めてのレズプレイに、しかもアイドルとしてペアを組んでいる美穂としているという事に興奮を覚え、勉と同じく絶頂を迎えようとしていた。

「美穂っ!美穂っ……ああんっ、あんっあっあ」
「うぐっ……ああっ。あうっ、あうっ……あ、ああ、ああっ」

 ソファーから落ちそうになりながらもしっかりと手でしがみつき、必死に腰を振る二人。

「あっ!だめっ……美穂っ、私っ……イッちゃう。あっあっあああ!」
「はあっ、あう、あう、ああ、ああ、あああああ!」

激しいプレイの末、二人は同時に絶頂に達した。身体を大きく仰け反らせ、ソファーに沈む。

「はっ……あ……ああ……あ……あくっ……」

 勉は美穂の身体から受け取った女性の快感に頭の中が真っ白になった。そして息が苦しくなり、呼吸困難に陥ってしまったのだ。

「うあっはぁ、はぁ……は……は……あぁ……」

 次第に薄れてゆく意識。目の前には何も見えなくなり、苦しかった気持ちがスッと楽になっていった――。

正月早々…(その12)

「…………」

 無言でギュッと目を瞑っている香奈。

「ねえ、何か言ってよ。どうして黙ってるのよ」

 勉は顔を叛けている香奈をじっと眺めた。しかし香奈は何も話そうとはしない。

「そう。それならそれでいいの」

 あくまで美穂の話し方を真似する勉は、少し膨れかかった香奈の乳首をそっと口に含んだ。

「んっ……」

 香奈がピクンと身体を震わせながら拳をギュッと握る。その仕草がたまらなく可愛かった。

「香奈……可愛いよ」

 舌で軽く転がすだけですぐに硬くなったピンク色の乳首。その乳首に吸い付きながら軽く噛んでみると、香奈は背中を仰け反らせて、「あぁ……」と小さく吐息を漏らした。
 美穂の身体を使って香奈を感じさせている。勉は美穂も香奈も自分の物になったような気がした。十七歳の若くて可愛い女の子をこうやって弄ぶ。
 アイドルと呼ばれる二人の女の子。昨日までテレビで見ていることしか出来なかった遠い存在であるこの二人が、今こうやって勉の思い通りになっているのだ。

「やぁ……」

 香奈が小さく呟いた。
 勉の意思で動く美穂の手が、黒いズボンの上から香奈の股間を刺激する。のっぺりとして柔らかい香奈の丘。その丘の中心を長くてほっそりとした中指で何度も何度も擦ってみる。

「うぁっ。だ、だめ……やだ……み、美穂……」

 香奈はぎゅっと足を閉じた。

「気持ちいいんでしょ」

 勉は弄んでいた香奈の乳首から口を離すと、両手で長ズボンを掴んでスルスルと脱がせた。もちろんパンティも一緒に。
 香奈が嫌がりながらもお尻を浮かせて、ズボンを脱がしやすくしていたように思えた。
 ソファーに横たわっている香奈の目の前でTシャツを脱ぎ、ブラジャーもホックを外さず脱ぐようにして頭から取り払った勉。そして何のためらいもなくズボンとパンティを脱いで全裸になる。
 俯いて、美穂の身体を眺めた勉。よく考えてみると、美穂の全裸を見たのは初めてなのだ。既に興奮して硬くなっている二つの乳首、その膨らみの向こうにはうっすらとした茂みが見え、何となく熱いような気がする。
 勉とは全く違う美穂の身体。改めて自分が美穂になっているのだと言う事を認識する。 そしてこの美穂の身体でソファーに横たわっている香奈といやらしい行為をしようとしているのだ。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

息が荒くなる。二つの胸が呼吸に合わせて前後している。そして……。

新幹線の中で

今日は仕事が終わってから新幹線で出張先に移動でした。
指定席を取っていなかったので券売機で指定を取って新幹線に乗り込むと、となりは女性でした。
ラッキーと思いながらも、次の駅でその女性は降りてしまいました。
でも、次に隣に乗ってきたのも若い女性。
今日はいい日だなぁと思っていたら別の女性に声をかけられ、となりに座った女性と友達で席を替わってほしいとのこと。
まあ仕方がないなあと思い、「笑顔」で切符を交換しました。
出来れば体も交換しておきたかったところですw
そして、受け取った切符に書かれていた指定席の隣には、また若い女性が座っていました。
非常に珍しい日でしたよ。
ずっと隣が女性だなんて。
まあ、たまにはこういう日があってもいいなぁと思いました。
隣の女性に憑依したかったなぁ(^^

正月早々…(その11)

「どうしたの?今日の美穂、おかしいよ」

 番組も終わり、控え室に戻った二人。香奈が不機嫌そうに美穂……いや、勉に問い掛ける。

「別におかしくなんかないよ。いつもの私じゃない」

 白い紙にマジックで『打ち合わせ中につき立ち入り禁止』と書いた勉。マネージャーの田中が言うには、次の番組まであと二時間はあるからゆっくりと休憩してくれとの事。

「それより私、香奈に話したい事があるの。奥のソファーに座ってよ」

 勉はテープを白い紙の角に付けると控え室の表ドアに貼り付けた。そして香奈に気づかれないよう、内側からカギを閉めた。

「話って何?」

 香奈は勉の言ったとおり、控え室の奥にある横長のソファーに座った。
 それを確認した勉は香奈の前まで歩いてゆくと、「あのね。私、さっきから身体が疼いて仕方ないの」と両手で胸を揉み始めた。

「な、何してるのよ美穂っ」

 黒いTシャツの上から自分の胸を揉む美穂の姿を見て唖然とする香奈。勉はそんな香奈の表情を楽しむかのように、美穂の胸を揉みしだいた。

「はぁ……気持ちいい。やっぱり胸って気持ちいいわ」

 信じられない言葉を口にする美穂。香奈は目の前にいる美穂の行動に言葉を失ってしまった。

「んふっ。香奈だって私がお尻を揉んでたから身体が疼いているんじゃないの?」
「や、やだ美穂……ほんとに今日はおかしいよ。一体どうしたの?」

 普段は見せない美穂のいやらしい目つき。香奈はその瞳に吸い込まれてしまいそうな気がした。

「私が触ってあげるよ」

 勉は香奈の横に座ると、右手で香奈の胸を揉み始めた。

「やっ!」

 驚いた香奈が胸を揉んでいる手首を掴む。

「そんなに嫌がらないでよ。私と香奈の仲じゃない。香奈だって私の事、嫌いじゃないでしょ」
「やだっ。だめっ……んんっ!」

 香奈の唇に美穂の唇が押し当てられると、香奈は目を見開いて驚いた。そのままソファーの上で押し倒した勉が、無理矢理唇をこじ開けて舌を香奈の口の中に忍び込ませる。

「ん〜っ、んんん〜っ」

 香奈は必死で抵抗した。足をジタバタさせながら両腕で美穂の身体を押しのけようとする。しかし、勉が香奈のTシャツの裾から右手を忍ばせ、ブラジャーの中に包まれている胸を直接触り始めると次第に抵抗する力が弱まっていく。自分でもこんな大胆な事が出来るなんて思っても見なかった。でも、こうやって美穂の身体を使って香奈を犯そうとしている事は事実なのだ。

「ふぅ。香奈ったら可愛い」
「やだよ……。どうしてこんな事するの?」

 香奈の目は、涙が滲んでいるように見えた。

「だって香奈の事が好きなんだもん。ねえ香奈、今日は私に任せて。ねっ、お願い」

 勉はわざと目を潤ませ、美穂の切ない声で香奈に言った。香奈は目の前で見つめている美穂の顔をまともに見る事が出来ず、顔を横に向けてしまった。そんな香奈の首筋に舌を這わし始めた勉。美穂の唇で軽く吸い付くと、香奈の首筋がジワッと赤くなる。そして香奈の髪の毛からシャンプーのいい香りが漂ってきた。
 香奈は身体をビクンと震わせると、腕の力を抜いて何も抵抗しなくなってしまった。その代わり何も話そうとはしない。そんな香奈の行動を全く気にしない勉は、香奈の黒いTシャツとブラジャーを捲り上げると、目の前に現れた綺麗な二つの胸を見つめた。

正月早々…(その10)

「や……ちょ、ちょっと美穂っ。何してるのよ」
「シーッ!本番始まるよ」

 香奈の言葉を無視した勉は、周りに気づかれないように美穂の手で香奈のお尻を揉んだ。 ズボンを穿いていても香奈のお尻の弾力は堪能できる。

「美穂……」

 小さく呟き、右手でお尻を揉んでいる手を止めようとする。しかし、勉はサッと背中に手を移動させると、今度は人差し指の腹を背中に這わせ始めた。
 温かい香奈の身体がビクンと震える。

「…………」

 美穂の手を掴み損ねた香奈は、何も言わないまま俯いている。背中を優しく這う美穂の指先。時折腰の横まで降りてくると、そのまま脇の下辺りまで上がってゆく。

「3……2……スタート!」

 香奈はディレクターの声を聞くと、俯いていた顔を上げてカメラを見た。スタジオに音楽が流れ始めると、カメラが色々な位置に移動する。
 アイドル達は笑顔でカメラに手を振っていた。もちろん美穂も香奈も。しかし、勉によって香奈の背中を這っていた美穂の手は、またお尻に戻ってその弾力を手のひらに感じていた。

(やだっ……美穂……)

 笑顔を作りながらも、お尻を揉んでいる美穂の手に意識が集中する。いやらしい美穂の手の動き。香奈は次第に顔を赤く染め始めた。

「あ、香奈ったら顔が赤くなってるよ」

 分かっているのに、わざと耳元で囁いた勉。その美穂の言葉に、香奈は返答に困っていた。
 司会の男性が次々とアイドル達を紹介する。もちろん「ツートップ」である美穂と香奈も紹介された。
 カメラに向かって笑顔で答える二人。香奈の笑顔が少し曇っているように思える。

「それでは最初にゴーグルズの歌を聴いていただきましょう!」

 司会の男性が派手に盛り上げると、ステージに立っていたゴーグルズのメンバーが演奏を始めた。それを見ながら周りの人に気づかれないよう、ずっと香奈のお尻を触る。身体を密着させて仲のよい雰囲気を出しつつ、実は嫌がる香奈のお尻を揉んでいる。勉は上機嫌だった。
 何組かのアイドル達が歌い終わったあと、二人の出番が来た。紹介された二人がソファーから立ち上がり、ステージへと向かう。

「ねえ、香奈のお尻ってすごく柔らかいね」

 横に並んで歩く香奈に話し掛けたが、香奈は少し怒っているようで、笑顔を作っていても勉の話に耳を傾けようとはしなかった。
 所定の位置に立つと、聴き慣れた音楽が流れ始める。先ほどのリハーサルと同じように踊る二人。胸元にマイクは付いているのだが、やはりそのマイクからは声が入らない。口パクで歌いながら踊る二人をカメラが追う。
 勉は近づいてきたカメラに向かってウィンクをすると、胸の谷間が見えるように胸元をレンズに近づけた。慌てて後ろに下がるカメラ。しかし、美穂の胸元はカメラを通して多くの人々に見られたようだ。

(ファンサービスさ……)

 美穂の若くて綺麗な身体。胸の上に手をかざす場面では、わざと胸を鷲掴みにして誘うような視線をカメラに投げかける。美穂の身体で軽い悪戯を続けた勉。歌が終わると司会が、「いやあ、今日の美穂ちゃんはすごくセクシーでしたね」と恥ずかしそうに頭を掻きながら話を締めくくった……。

イチゴ狩りに行きました

今日は知り合いの人たちとイチゴ狩りに行ってきました。
生まれてこの方、これほどイチゴを食べたことはなかったですw
先週の雨でちょっと痛んでしまったものもありましたが、まったく食べきれないほどでしたよ。
子供も喜んでいて、とても楽しめました。
日焼けで痛くなりそうです。
でも、出張で変な焼け方していたので、少しはマシになったかも(^^

正月早々…(その9)

 非常に明るい照明が照らすスタジオ内。いつもテレビに登場するアイドル達が華やかな衣装を身に纏い、楽しそうに話をしている。ソファーが幾つも並べられており、勉……いや、美穂と香奈はスタッフに指示され所定のソファーに座った。隣には勉もよく知っている男性アイドルが座っている。

「しっかし正月からかったるいよな」

 その男性アイドルが勉に話し掛けてきた。

「そ、そうね……しょ、正月だもんね」

 そう言えば今日が正月だった事すっかり忘れていた勉。実家から電話の一本くらいかかってきているかもしれない。よく考えてみると、アパートにある自分の身体はどうなっているのだろうか?冷たくなっていたりして……。

 まさか死んでいるのは?

 そう思った勉だが、すでに美穂として生きるのも悪くないと思っていた。いや、それどころか受験勉強から解放されて華やかな芸能界に「摩堂美穂」として生きていけるのだ。そう考えると自分の身体なんて惜しくないと思った。 この身体……そう、十七歳になったアイドルの身体で好きなことが出来るのだ。勉にとって、これほど嬉しい事は無かった。
 頭の中でこれからの事を色々と想像してニヤけた勉。

「何ニヤニヤしてるの?」

 香奈が不思議そうに話し掛けてくる。

「何でもないよ。香奈、これからもよろしくね」

 耳元で囁いた勉は彼女の首筋をペロンと舐めた。

「んっ……」

 目を細めて頭を傾けた香奈は、嬉しそうに笑っている勉を見て、「美穂…今日は何かおかしいよ」と小さく呟いた。 怪訝そうな表情で勉が乗り移っている美穂を見る香奈。そんな香奈の身体を美穂の身体で犯してみたい。そして女性同士でエッチな事をしたいとも思った。




 リハーサルが始まった。


 『ツートップ』の二人も、順番が来るとステージの上で歌とダンスを披露した。もちろんマイクのスイッチは入っておらず、『口パク』だ。勉は美穂の身体で、テレビで嫌と言うほど見てきたダンスを踊った。
 美穂の身体は勉の身体とは違い、とても軽くてしなやかに動く。弾けるような身体はライトに照らされ、とても瑞々しく見える。そんな美穂の身体を自由に操り、香奈に全く気づかれないように振る舞う勉。もしかしたら役者になれるかもしれない。
 少し息を弾ませた二人が、リハーサルを終えて元のソファーに座る。そしてその後、数組のグループがリハーサルを行った後、しばらくしてスタッフが大きく叫んだ。

「それでは本番に入ります。皆さんよろしくお願いします」

 スタッフの声で、スタジオ内に緊張した空気が張り詰めた。勉は周りをキョロキョロしながら、目の前で慌しく動いているスタッフやカメラマン達を見た。「ご苦労な事で……」そう思いながら、左に座っている香奈の後ろにそっと左手を回し、ズボンに包まれているお尻を優しく触り始めた。

出張先よりこんばんは。

今週は明日まで出張。
来週は月曜日に仕事が終わってからまた3日間ほど出張。
ここしばらくは出張が続いていて大変ですよ(^^

ブログは時間を予約していると自動更新できるので楽ですね。
まあ、予定している時間にはアップされないようですけど。
明日は早めに帰りたいなぁ。。。

正月早々…(その8)

 二人を乗せたワンボックスカーは、スタジオのある建物の裏から駐車場へと侵入した。どうやら出演時間が押し迫っているようだ。車から降りた二人は、マネージャーの田中に連れられて控え室へと向かう。履き慣れないブーツを履かされ、足を挫きそうになりながらついて行く勉。

「あまり時間が無いな。二人とも疲れただろうけど、あと十分でスタジオに入らなければならないんだ。悪いが休憩は番組が終わった後と言う事で。無理させてごめんな」

 田中が申し訳無さそうに勉達に話す。別に疲れてなんかいない勉は、
「大丈夫よ。任せといて」と言って、笑顔を見せた。

「そうか、じゃあ心配はしないよ。俺は二人が出演している間に打ち合わせをしなければならないからスタジオには行けないけど、頑張れ!」

 田中はそう言い残し、控え室から出て行った。白く明るい八畳ほどの控え室。足元の床は綺麗に磨かれていて、その絨毯の上にはテーブルや椅子が置いてある。奥にはゆったりと座れる横長のソファーがあり、壁には身だしなみを整えるための鏡が埋め込まれ、化粧台もあった。
 勉は何気なく鏡の前まで歩いて行くと、美穂の全身を映してみた。黒で統一された衣装を身に纏い、大人びた雰囲気を漂わしている美穂の姿。足を揃えて片手を腰に当ててみる。

「どう?私。ねえ、どう思う?香奈」

勉は鏡の中でポーズを取っている美穂を見ながら、香奈に問い掛けた。

「何が?」

 香奈のつれない返事が返ってくる。

「何がって……私の身体よ。セクシーに見えるでしょ?」
「あははっ。何言い出すのよ美穂。面白〜い」

 香奈は勉の言葉に笑い始めた。普段では言わない『セクシー』などと言う言葉を平気で話した事が面白かったようだ。

「どうして笑うのよ。笑うところじゃないでしょ」

 美穂の口調を真似するように話した勉は、椅子に座ってケラケラと笑っている香奈の後ろに立ち止まった。
 そして、左手を香奈の肩に乗せると、
「そんなに笑うならこうよっ!」
と言って、右手で後ろから香奈の胸をムギュッと掴んだのだ。それも黒いビニール製のTシャツの中に手を滑らせ、ブラジャーの中にある胸を直接。

「あんっ!やだっ」

 笑っていた香奈がビックリしてTシャツの中に侵入した勉の右手首を掴んだ。

「笑った香奈が悪いんだよ〜っ」

 嬉しそうに香奈の胸を揉む。後ろから覗き込む勉の目には、美穂の手が香奈の胸を直接揉んでいるところが映っていた。勉の好きなアイドル二人が、こうやって危ない行為を繰り広げている。それは信じられないシーン。そのシーンを勉が作り出しているのだ。

「もうっ、手を放してよっ。あっ」
「じゃあ笑わない?」
「やっ……あんっ!わ、笑わないから」
「そう。じゃあ放してあげる」

 勉は身体を小さく丸めて抵抗していた香奈のTシャツから手を抜いた。香奈の硬くなっていた乳首の感触が指に残っている。

「冗談しすぎよ。もう……」

 膨れっ面をした香奈が、少し息を乱しながら服の乱れを整える。

「ごめんね、香奈」

 悪いなんて全然思っていない勉は、とりあえず美穂の顔で可愛く謝ってみせた。
 その後、タイミングよくドアをノックする音がして、男性スタッフが入って来た。

「ツートップさん、そろそろ始まりますからスタジオ入りしてください」
「はい。分かりました」

 勉はにっこりと笑いながらスタッフに答えると、「それじゃあ香奈、行こっ」と言って、
スタッフの後に着いて行ったのだった。

「どうしたのかなぁ。今日の美穂……」

 いつもと雰囲気が違うような気がした香奈。鏡を見て服の乱れがない事を確かめると、先に出て行った勉を追いかけた――。

超霊能力の男(古川の入院)その2

「それじゃあ早速しごいてくれるかい?」
「ただしごくだけでいいの?こんなに大きな胸があるのに?」
「そうだな、それじゃあその胸でパイズリしてくれよ」
「ふふ。古川さんってエッチなのね」

沙織はニヤニヤしながら白いブラウスのボタンを外すと、スーツと同じようにベッドの隅に脱ぎ捨てた。
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正月早々…(その7)

(よーし、俺は美穂ちゃんになりきって……へへ。この状況を楽しまないでどうする?)


 勉は思い切って自分から、「あとどれくらいの時間で着くの?」と、美穂の真似をして女性に質問してみた。
「そうね、二十分くらいかしら」
「そっか。二十分……」
「どうしたの?」
「ううん。何でもないよ」
「そう。ねえ美穂ちゃん、ジュースでも飲む?」
「ううん、いらないわ」

 美穂として女性と話す勉。全く疑う様子の無い女性を見ながら、してやったりという表情をした勉。
 
これなら誰にも気づかれないだろう。

 
 鏡の前に座り、少し乱れてしまった髪の毛を整えてもらった勉。
 鏡に映るアイドルとして完成した「摩堂美穂」の姿。
 どこから見ても美穂。胸の前に両手を添えて、緊張している気持ちを落ち着かせようとする仕草をしてみる。
 目の前の美穂が、本当に気持ちを鎮めようとしている様に見える。真剣な表情で勉を見る美穂。
 その美穂の表情は、勉がそうさせているのだ。

「た、たまらん……」

 思わず声を出してしまう。

「どうしたの?」

 女性が不意に話し掛けてきたので、「あ、な……何でもないです」と、ごまかした。

(やばいやばい。バレたら大変だ…)

 そう思った勉は、黙って鏡の中の美穂を楽しんだ。髪を掻き上げたり、ちょっと微笑んでみたり。勉がそうしてほしいと思った仕草を美穂は忠実に行った。周りに人がいるにも関わらず、勉は美穂を自由に操れるという欲望にのめり込んでいた。

「さっきから何してるのよ。もしかして緊張してるの?」

 美穂の身体で遊んでいた勉。

「えっ…う、ううん…」

 急に話し掛けられて少し驚いてしまった。話し掛けてきたのは、いつの間にか勉と同じ衣装を身に纏った香奈だった。鏡に二人の顔が映る。これが勉の大好きな女性アイドル『ツートップ』なのだ。
 化粧をして、美穂と同じ衣装を着ている香奈は少し大人っぽく見えた。前屈みになっている香奈の胸元には、しっかりと谷間が出来ている。美穂にも負けないその谷間を見て、鼻の下を伸ばしっぱなしの勉であった。

正月早々…(その6)

 ホテルの裏口に移動した三人の前に、大型のワンボックスカーが停まっていた。横のドアから乗り込んだ三人。後ろの椅子を取り除いて広いスペースに改造された車内。数着の衣装が吊ってあり、簡単な化粧台も置いてある。そして、メイクや衣装を担当する若い男女が一人ずつ乗っていた。

「じゃあ早速始めましょう」

 車がゆっくりと動き出したのと同時に、メイクを担当する男性が美穂、いや、勉と香奈をクッションの上に座らせる。勉は言われるがままにクッションに座ると、目の前にある鏡を見つめた。鏡には不安そうな表情をした美穂が映っている。

 そんな勉に男性が、「どうしたの、美穂ちゃん。浮かない顔して」と、話し掛けた。
 勉は鏡の中に割り込んできた男性の顔を見ながら、「ううん……なんでもないの」
と、返事をした。パフにつけた化粧水で顔を拭かれる。
 そしてファンデーションやアイシャドウなど、勉には分からない化粧を次々と施された。
 ふと隣に座っている香奈を見ると、メイクをしている女性と楽しそうに会話をしている。田中マネージャーは勉が乗り移っている美穂の様子が気になるようだったが、今日のスケジュールの概略を説明すると、前の助手席に移動した。

 「もうちょっと我慢してね。もうすぐだよ」

 男性が優しく声を掛けてくる。勉はニッコリと笑いながら目で返事をした。鏡に映っている美穂の顔が、いつもテレビで見ている顔へと変化してゆく。
 化粧する前とは明らかに違う表情。化粧をする事で、これほど表情が変わるのか?
 勉は男性が髪を整える間も、ずっと鏡に映る美穂の顔を見ていた。
 あのアパートの薄汚れた勉の部屋。押入れの下に隠してあった雑誌の切り抜き。
 それに映っていた美穂が、目の前にある鏡の中に映っている。
 あの切リ抜きの写真に映っていた美穂の表情と全く同じだ。

 メイク担当の男性によって、髪を整えられた美穂。

 サラリとした茶色の短い髪が耳に当っている。勉は不安だった気持ちが、徐々に嬉しさへと変わっていく事を感じていた。鏡の中の美穂を見てドキドキしている。

「お疲れ様。あとは今日の衣装を着てもらうだけだね」
「はい」

勉は美穂の顔で笑顔を作ると、男性の方を向いてニコッと笑った。

「お、元気が出てきたみたいだね」
「……そうみたい」

 少し揺れる車内。男性が、香奈をメイクしていた女性と代わる。そして、女性が勉の方に歩いてくると、「じゃあ服を着替えましょうか」そう言って、カーテンで車内に仕切りを作った。
 勉がそのカーテンで仕切られた場所に移動すると、女性が今日の衣装を持って中に入って来た。

「今日はこれを着てもらうわ」
「はい」

 女性が手に持っている衣装は、黒い襟付きの七分丈Tシャツと長ズボン。Tシャツはおヘソが出るくらい丈が短い。どちらもナイロン製のようで、車内のランプで光っている。
 勉はそれを手渡しされると、早速着替える事にした。昨日テレビで見ていた衣装とは違うが、こちらの方が大人っぽくセクシーに見える。うれしそうな表情で着ている服を脱ぎ始めた勉。
 ボーダーTシャツを勢いよく脱ぎ捨てる。
「あらら、そんなに勢いよく脱いじゃったら髪が乱れるじゃない」

 笑いながら女性が言うと、勉は「あ、ごめんなさい」と言って黒いナイロン製の七分丈Tシャツを着込んだ。
 身体にフィットするそのTシャツは、美穂の胸を強調する。Vネックになっているせいで、胸の谷間が少し見えるのだ。
 俯いてそのVネックから覗く胸を見る勉。美穂の胸の谷間がなんともセクシーに感じる。Tシャツの裾を下に引っ張ってもおヘソは隠れない。ナイロン製なのに少し伸縮性があるようで、Tシャツの裾は身体にぴったりとくっついていた。

勉の……いや、美穂の表情は緩みっぱなしだ。

 続いてイージーパンツを脱ぎ、黒いナイロン製の長ズボンを穿く。これもTシャツと同じように身体にフィットし、美穂の細い足を模っていた。張りのある太ももに光が反射している。お尻もズボンのせいでムチッとしていい感じだ。まさに女性の身体だと言う事を見せ付けている。
 勉は美穂のお尻を両手で擦りながら、その柔らかい弾力を堪能した。アイドル「美穂」のお尻を触っているんだと考えると、とてもドキドキするのだ。

「お尻がきつい?」

 女性が勉に話し掛けてきた。勉はお尻を触るのを止めると、「ううん。そんな事ないよ。丁度いいみたい」と、言ってみせたのだった。

正月早々…(その5)

「髪の毛ボサボサだよ。今起きたとこなの?」

 何も知らない香奈が、美穂に乗り移っている勉に話し掛けてくる。勉はどういう風に答えていいものか戸惑った。

「もうすぐ時間だよ。早く用意しないとマネージャーの田中さんに怒られるからね」
「……あ……うん……」

 とりあえず返事をする。香奈も化粧はしていなかったが、既に準備は出来ているようだった。準備と言っても何をすればいいのか分からない。
 香奈が肩からボストンバッグを掛けているところを見ると、もう部屋の荷物を纏め終わったのだろう。

「ちょ、ちょっと待ってて」

 美穂の声で返事をすると、とりあえず靴下を穿き直してボストンバッグのファスナーを閉めた。忘れ物は無さそうだし、準備と言ってもこれ以上何も出来ない。ドアの前に置いてあった赤いスニーカーを履くと、香奈に向かって「お待たせ」と笑顔を見せた。

「ほら、髪の毛が……」

 香奈が勉の……いや、美穂の短い茶色の髪を手ぐしで解いてくれる。勉は何も言わないまま、彼女の顔をじっと見ていた。当たり前だが、これだけ間近で香奈の顔を見るのは始めて。テレビで見るよりよほど可愛く思えた。

「これでいいよ。下でマネージャーが待っているから急ごっ」

 香奈がエレベーターのある方に歩き出す。

「うん……」

 勉は香奈に悟られないよう、少し離れてついて行った。

「昨日はよく眠れた?」

 エレベーターの中、香奈が話し掛けてくる。

「うん。眠れた……よ」

 勉はテレビで話していた美穂の口調を思い出しながら答えた。きっとこんな感じだろうと思いながら。

「昨日は立ちっ放しだったから疲れたね。今日は昨日よりマシだと思うけど。あ〜あ、今年の正月はおばあちゃんの家に行きたかったなぁ」

 そんな事を言われても、何の事だかさっぱり分からない。
 勉は曖昧な返事をしながら、香奈の話を聞き流していた……。





「お、来たな。五分遅刻だぞ」
「ごめんなさい。ちょっと寝坊しちゃって」

 マネージャーらしき男性に、香奈が答えている。
 香奈の言い方は、まるで勉をかばっているようだ。
 香奈ちゃんって結構いい子なんだと思った勉は、マネージャーの顔を眺めた。
 歳は三十代半ばくらいか。あっさりとした顔つきの男性は、グレーのスーツに身を包み、片手にビジネスバッグを持っていた。

「田中さん、今日は松島スタジオですよね」
「ああそうだよ。昨日のようなハードスケジュールじゃないから安心してくれよ」
「よかったぁ。昨日は大変だったよね、美穂」

 不意に話をふられてギョッとする。

「あ、うん……た、大変だったね」

 また曖昧な返事をした勉。先ほどから会話の続かない美穂を不思議に思った香奈。

「どうしたの?身体の調子でも悪いの?」

 心配そうな表情で勉を見つめている。それを聞いた田中というマネージャーも心配そうだ。

「そ、そんなこと無い。大丈夫よ」

 勉は両手を広げて身体の前で左右に振り、美穂の顔で微笑んで見せた。

「そうか、大丈夫ならいいんだけどな。結構無理させているから、そろそろ限界かなって思ってるんだ」

 田中が優しい表情で勉を見る。そんな田中に、勉は俯いて目を反らせた。

「車を外に待たせているんだ。メイクさん達も乗ってるから移動しながら支度してくれるかい?」
「うん。分かったわ」

香奈が返事をする。勉はコクンと肯いただけで何も言わないまま、二人の後をついて行った……。

明日からまた出張

最近は出張が多いです。
新幹線にも乗り飽きましたよw
新幹線で座っていると首が凝るんですよね。
出張に行く度に太っていくような気がします。
体重がやばいんですよ。
一時はダイエットで63キロくらいまで痩せたんですが、リバウンドってやつでしょうか。
70キロに迫る勢いです。
さすがにこれはやばいと思って、少しずつ食べる量を減らしているのですが。
まあ……直に70キロ突破でしょうか(悲

正月早々…(その4)

 パンティの中に手を入れたまま、呆然と鏡を見つめる。上半身裸で、涎を垂らして勉の目を見つめる美穂。肩で息をしているのがよく分かる。心臓がドクドクと脈打ち、顔も熱い。
「う、はぁ……はぁ〜、はぁ」

 美穂の肺で呼吸し、美穂の少し掠れてしまった声で吐息を漏らす。彼女の身体で初めて女性としての快感を知った勉は、しばらく余韻を楽しんだ後、身体を捻り背もたれを掴みながら立ち上がった。座っていた椅子の生地がすっかり濡れてしまっている。

「美穂ちゃんの身体ってこんなに濡れるんだ。すごいな……」

 椅子に付いたシミを見ながら呟く。アイドルとはいえ、ちゃんとやる事はやっているんだと思った勉は、まだ余韻から覚めやらぬ身体に、冷たくなったパンティを穿いた。そしてパジャマのズボンを脱ぎ捨て、ブラジャーも付けないままパンティ一枚で部屋の中を物色し始めたのだ。

 歩くたびに揺れる二つの胸。その胸を右手で揉みながらベッドに近づく。

「昨日音楽番組に出演して、そのままこのホテルに泊まったのかな。あの時の衣装とか持ち込んでいたらいいのに」

 そう思いながら、ベッドの横に置いてあったボストンバックのファスナーを開け、中を覗きこんでみた。バックの中には、化粧品や新しい下着などしか見当たらず、服は全く入っていなかった。

「無いか。じゃあこっちは……」

 今度は部屋に備え付けてあるクローゼットの扉を開ける。すると、昨日美穂が着ていたであろう私服がハンガーに掛けてあった。赤と白の、厚手の生地で出来たボーダーTシャツ。Tシャツと言っても長袖だが。そして少し深い緑色のイージーパンツ。今時の女の子が着る服装で、お金をかけている様子は全く無い。アイドルとして結構稼いでいると思っていた勉は、美穂の私服を見て、少し親近感を覚えた。

「へぇ。アイドルでも普通の服を着るんだ。もっと派手なブランド物の服を着ていると思ってたよ」

 ハンガーから服を外すと、絨毯の上にそっと置いた。

「さて、普段の美穂ちゃんを見せてもらおうか」

 先ほど身につけていたブラジャーを手にとり、後ろに付いているホックを外す。そして肩紐を通したあと、両手を後ろに回して不器用にホックを止めようとした。しかし、思ったように手が動かず、ホックを止める事が出来ない。

「む、難しいな。これ……」

 鏡台の鏡に後ろ姿を映し、後ろに顔を向けながらホックを止める。手の動きが左右逆なので難しかったがホックの位置が見えるので何とか止める事が出来た。美穂の身体を鏡に映しながら、ブラジャーの中に胸をしまう。

「よし、次は……っと」

 勉はボーダーTシャツを手に取ると、それを頭から被り両腕を袖に通した。少し大きめのボーダーTシャツは美穂の身体を小さく見せる。しかし、二つの胸はボーダーTシャツの生地をしっかりと持ち上げ、その存在を強調しているようだった。
 上半身を後ろに反り、美穂の両手をその胸に宛がう。ふっくらとした胸の感触は、パジャマを着ていた時とはまた違う柔らかさを手のひらに伝えていた。

「私服もなかなかいいじゃないか。美穂ちゃん、次はズボンだよ」

 勉はしゃがんでイージーパンツを手に取ると、片足ずつパンツに通して腰まで引き上げた。身体の線は強調されないが、活発な女の子らしい姿が完成する。
 その私服姿をもう一度鏡に映した勉。普段の彼女はこういう服装をしているのだと想像すると、彼女の秘密をまた一つ知ったという優越感を得る事が出来るのだ。

「普段着の姿も可愛いよ、美穂ちゃん。俺がこの姿で外を歩いたらどうなるかな。すぐに美穂ちゃんだってバレるだろうか」

 すっかり普段の彼女になりすました勉は、ベッドの横に置いてあったボストンバックから小さな白い靴下を取り出すと、ベッドに座って穿き始めた。ちょうどその時、コンコンとドアを叩く音がした。

「あ……」

 勉の手が一瞬止まった。誰かがこの部屋に入ってこようとしているのだ。
 頭の中で色々な事を想像する。緊張して顔がこわばってしまった勉は、とにかくこのままではまずいと考えた。

「ど、どこかに隠れた方がいいか!」

 ベッドの下に潜り込もうとした勉。だが、ドアの向こうから聞こえた声に勉は身体の動きを止めた。

「ねえ、もう用意出来た?」

ん?この声は……

「美穂、聞こえてる?もしかしてまだ寝てるの?」

 聞き覚えのある女性の声。

 あ、この声……もしかして香奈ちゃん?
 多分……いや、きっとそうだ。

 勉はベッドの下に潜り込むのを止めた。そしてドアの前まで歩いていくと、ノブを掴んでゆっくりとドアを開けた。
 ドアの向こうには、同じ目線で立っている香奈がいた。『ツートップ』としてペアを組んでいる同い年のアイドル、稲津香奈が――。

正月早々…(その3)

 勉は美穂の身体を鏡台の椅子に座らせた。
 鏡にはちょこんと椅子に座っている美穂の上半身が映っている。
 勉が手を上げると、美穂も瞬時に手を上げる。勉が口を開けると、美穂も全く同じタイミングで口を開けた。

「み……美穂ちゃんだ……ははは……俺が美穂ちゃんなんだ……」

 微妙な笑いを浮かべる鏡の中の美穂。勉は両腕でギュッと身体を抱きしめてみた。
 鏡に映る美穂が、自分の身体を抱きしめている。
 そしてその腕からは、二つの胸の柔らかい感触が伝わってくるのだ。

「胸……み、美穂ちゃんの胸だ……」

 身体を抱きしめていた両腕を解放すると、改めてその胸に視線を集中させる。
 黄色いパジャマの盛り上がり。そこが少し皺になっている。勉はその胸を美穂の手を使って揉んでみた。

「はあ……や、柔らかい。これが美穂ちゃんの胸……なんだ……」

 両手で胸の感触を確かめる。
 パジャマを皺くちゃにしながら何度も胸を揉んでいると、その胸から今まで味わった事の無い気持ちよさが伝わってくきた。そう、身体を仰け反らせたくなるような感じ。そしてその気持ちよさに、思わず「あっ」と吐息を漏らしてしまった。

「い、今の声……み、美穂ちゃんが感じている声だ……」

 勉は不意に漏らしてしまったその吐息まじりの小さな声に鼓動を高ぶらせた。

「お、俺が美穂ちゃんを感じさせたのか」

 そんな錯覚をした勉。思い通りに動く美穂のほっそりとした両手で、黄色いパジャマのボタンを一つ一つ外し始める。徐々に現れる白い肌。

「美穂ちゃんの身体……た、たまらないよ……」

 ボタンを外し終えた勉が、パジャマを肩から外した。そして、何も抵抗せず鏡の中で勉の思うようにパジャマを脱ぎ捨てた美穂。鏡には、白くて可愛らしいブラジャーを付けた美穂が嬉しそうな表情をしながら映っている。勉よりかなり狭い肩幅。そして華奢な体つき。すっきりとしたお腹に、無駄な脂肪がついていないウェスト。白いのブラジャーに包まれた胸元にはしっかりと谷間が作られていた。そんな美穂の身体は、今、勉の手中にあった。
 美穂の手を操り、ブラジャーの上から胸を揉む勉。

「い、いやらしい……美穂ちゃんが俺の前でこんな事してる……」

 うっとりとした表情で胸を揉んでいる美穂。勉は、「あんっ」と声を出してみた。美穂の口から切ない喘ぎ声が漏れる。
 その声を聞いた勉は、胸を揉みながら美穂に喘ぎ声を言わせ始めた。

「んっ……あんっ……あはん……いやん」

 美穂の口から次々と喘ぎ声が出てくる。そんな彼女の声を聞きながら、じっと鏡に映る姿を見ていた。胸から沸き起こる気持ちよさは、やがて快感という言葉にふさわしいものになる。意識せずとも出てくる喘ぎ声。

「あっ……き、気持ちいい……はぁ、はぁ……み、美穂ちゃん……君の胸ってどうしてこんなに気持ちいいんだ。あうっ」

 ブラジャーに手をかけ、服を脱ぐようにして取り払った勉。絨毯の上にブラジャーを落とすと、また美穂の身体を鏡に映した。

「む、胸だ……美穂ちゃんの胸……綺麗だ」

 初めてみる美穂の胸。
 形の整った程よい大きさの胸には、ツンと上を向いて尖っているピンク色の乳首がついていた。

「ち、乳首だ……か、硬くなってるのか」

 勉は恐る恐るその乳首を摘んでみた。

「うあっ!」

 思わず声を上げてしまう。ブラジャー越しに揉んでいた胸の感覚とは全然違うものがそこにあった。身体の芯を貫くような快感。たまらず両脇を閉めて、上半身を仰け反らしてしまった。

「な、なんだよこれ……す、すごく気持ちいい……」

 両手の親指と人差し指で乳首を摘んでコリコリと捏ねてみると、その乳首からは何ともいえない快感がまるで電気信号のように脳へと伝わり、勉を男として味わった事の無い快楽の園へと導くのだ。

「はあっ……ああ……た、たまらない。すごすぎる……」

 上半身をくねらせながら、ひたすら乳首を弄ぶ。
 切ない表情で勉を見つめる美穂は、自分の手で乳首を摘んで悶えていた。

「あっ……美穂ちゃん。君は俺の前でこんな事して……ひうっ……は、恥ずかしくないのかい……」

 美穂の声でそう呟く勉。全ては勉がさせている事。
 自分で分かっていながらも、そう言わずにはいられなかった。
 徐々に下半身が熱くなる。
 いつの間にか両足をモジモジさせていた勉は、乳首を摘んでいた右手を動かすと、美穂の股間をパジャマのズボン越しにそっと宛がってみた。

「あ……ぬ、濡れてる……みたいだ」

 ズボンに湿り気を感じる。

「やっぱり……パンティも濡れてるんだろうな……」

 今度は両手でパジャマのズボンのゴムを掴むと、お尻を浮かせて太ももまで脱いでみた。足を開いて、白いパンティを覗き込むと、ちょうど股間のあたりがグッショリと濡れているのだ。

「すごい……俺が美穂ちゃんの身体を感じさせてるんだ……」

 右手の中指で、パンティの上から股間を触ってみる。

「んあっ!」

 思わず手の動きを止めてしまった。それだけ美穂の股間は感じやすく、刺激が強かった。

「な、なんだよ。パンティの上から触っただけなのに……こんなにすごいのか……」

 少しためらいながらも、また中指で股間を触ってみる。パンティの上で指を上下に動かすと、美穂のワレメがうっすらと模られた。指に力を入れると、パンティの生地がそのワレメにくい込んでゆく。

「うはっ……あ……ああっ、はあっ」

 勉は美穂の声を使って喘ぎながら、股間から湧き出る極上の快感に酔いしれていた。
 男の比ではないその快感。指の動きがぎこちない。
 ワレメの中に、一箇所だけ非常に敏感な所を見つけた勉。その部分を中指で集中的に擦る。

「う、うあっ……うあっ……あっ……あうっ……あうっ」

 上手く言葉を口にする事が出来ない。自然と漏れる喘ぎ声だけが口から出てくるのだ。
 勉の目の前で、昨日までテレビに出演していたアイドル、摩堂 美穂が喘いでいる。
 それも勉の思うがままに彼女は動くのだ。

 眉をゆがめ、はぁはぁと激しく息を乱している美穂。
 虚ろな目で勉を見つめる彼女は、まるで勉を誘っているようにも見えた。
 背もたれに身体を預け、中途半端にパジャマを履いている足を広げた。
 そして、パンティの中にスッと手を忍ばせると、直接美穂の感じる所を触り始めた。

「うっ、はあっ。んあっ……ひぃっ!」

 パンティの生地を盛り上げる手が、クチュクチュと音を立てながら美穂の一番感じる所を刺激する。人差し指と薬指がうっすらと生い茂ったワレメを左右に開き、中指がその中にある瑞々しいつぼみをクリクリと弄んでいるのだ。
 あまりの気持ちよさに息が出来ない。「ひぃひぃ」と、うめき声にも近い声を出しながら、勉は美穂の身体を最後まで味わったのだ。

「はあっ……はあっ……あ、あ、あひっ、あひっ、あ、ああああ!」

 ブルブルと身体が震え、どうしようもない快感が勉を襲う。つま先立ちしている足の指には異様に力が入り、天を仰ぐように上を向いた美穂の口からは一筋の涎が伝っていた……。

海を見てきました

元々長女が1輪車を練習するために公園へ行くのが目的だったのですが、車で30分ほどのところにある海岸へ行ってきました。
1輪車の練習をしつつ、浜辺の岩ノ下にあるカニを見つけたり。
子供は最初、カニを触れませんでしたが、次第に慣れてきたようです。
手のひらに乗せることが出来ました。
まあ、これくらいの生き物で怖がっていては困りますが(^^
フナ虫には逃げていましたw
カニ







フナ虫

正月早々…(その2)

 一月一日



 勉はいつもの目覚し時計とは少し違う電子音で目を覚ました。

「う……んん」

 正月から目覚しをセットした覚えの無い勉は、いつも置いてある枕の右上に手を伸ばすと、ごそごそと手を動かして時計を探した。

「んん……あれ」

 まだ寝ぼけているせいか、なかなか時計に手が当たらない。それよりも、今つぶやいた声に違和感を覚えた。まるで自分の声では無いような……甲高い声に聞こえたのだ。

「んん?」

 自分の耳に入るその声を聞いて、一瞬風邪をひいたのかと思った勉。まだ鳴り止まない目覚し時計を止めようと、勉は布団から上半身を起こした。
 布団の上に座り、妙に柔らかく感じる掛け布団を眺める。

「ふぅ……はぁ?」

 どういう訳か分からない。でも、勉が見ている掛け布団は明らかに自分のものではなかった。白い色はおなじでも非常に軽く、まるで「羽毛」布団のようだったのだ。そして、その布団を持っている自分の手。
 まだ寝ぼけているのだろうか?

「何だ?この手」

 これが自分の手だと言われても絶対に信じない。
 女性のように白くて細いその手が黄色いパジャマの裾から出ている。そして、その黄色いパジャマは勉が着ているのだ。どうして黄色いパジャマを?
 それに、先ほどからずっと口を開く度に違和感を覚える。本当に自分の声には聞こえない。

「…………」

 どうなっているのか?

 勉は更に俯いて自分の上半身に視線を移してみた。
 いつのまにか着ていた黄色いパジャマ。その黄色いパジャマの胸元を見ると異様に膨らんでいる。
 その胸の手を当てた勉。

「いっ……な、何だ?これ」

 手のひらには「肉」を掴んだ感触があった。そして、その「肉」からは、捕まれたという感覚を感じたのだ。慌てて顔を上げると、初めて耳元に髪が触れた事に気づいた。

「えっ!」

 スポーツ刈りの勉にはありえない髪の感触。
 そして、やっと目の前には見覚えの無い部屋が広がっている事にも気づいた。
 あの狭くて汚い部屋とは全く違う、八畳ほどある絨毯張りの部屋。
 白い壁紙は、どこかのホテルの部屋にも見える。

 勉はゆっくりと部屋の中を見回した。昨日まで過ごしていた部屋にあったものは一つも無い。まるで寝ている間に誰かに拉致され、知らない部屋に連れて来られたかのようだった。

「ど、どこだ?ここは……それにこの髪の毛」

 手で髪の毛を触ってみる。目の前まで持ってきたその髪はサラサラした茶色をしており、やたらとシャンプーの香りが漂っていた。

 とにかく布団から出ようとした勉。敷布団だと思っていたそれは、ベッドだったのだ。
 どうしてベッドに寝ていたのかは分からないが、絨毯の上に立ちあがり、俯いて自分の身体を見てみる。
 目に映る身体に言葉が出ない。自分の身体ではない事は明らかだった。これではまるで女性の身体……。
 勉は部屋の壁際にあった鏡台を目にすると、それに向かって歩き始めた。歩く感じも全然違うのだ。

「な、何だよ一体……」

 急いで鏡台に自分の顔を映し出す。いや、正確に言うと自分の身体を映し出したのだ。

「あっ……」
 
 あまりの驚きに次の言葉を出す事が出来なかった。
 鏡に驚いた表情で映ったその顔は……あのアイドル、摩堂美穂だったのだ。
 化粧はしていなかったが、勉には彼女の顔だと一目で分かる。

「み……美穂ちゃん……」

鏡に映る美穂がそうしゃべる。勉がしゃべったはずの言葉を鏡に映っている美穂がしゃべっているのだ。先ほどから感じていた違和感のある声。密かに聞いた事のある声だとは思っていたが、それが美穂の声だったとは……

「あ…お、俺??これが俺?」

 また鏡に映る美穂がしゃべる。
 勉は自分の頬をギュッと抓ってみた。

「うっ……」

 頬から痛いという感覚が伝わる。そしてその痛みに顔を歪めた美穂の表情が鏡に映っている。

「や、やっぱり俺……み、美穂ちゃんに……」

 何故だか分からないが、どうやら勉は『摩堂 美穂』になってしまったようだ。
 きっとこの部屋は彼女が泊まったホテルの一室なのだ。

正月早々…(その1)

「あ〜あ、また正月が来てしまった……」

 四畳半ほどの小さな部屋。色褪せた黄色い畳。腐った木の窓枠の細い隙間から、冬の冷たい空気が入り込んでくる。
 ガラスにはヒビが入り、そのガラスに付いた露は、また木の枠を濡らして黒い黴を繁殖させている。
 縁の丸い十四インチのテレビは、みかん箱をひっくり返した台の上に置かれており、そのテレビの上にはうっすらと白い埃が積もっていた。

少し湿っている万年床。そして小さなコタツにチャンチャンコを来て身体を丸め、じっとテレビを眺めているのは、今年で浪人三年目の「美乃河 勉」。
 希望する大学に入るためにずっと勉強しているのだが今だ実を結ばない。『親が付けてくれた名前に恥じないように』とは思っていても、現実は厳しいものだった。受験するのは、世の中では「三流大学」と呼ばれている所なのだが……。


 テレビに映る歌番組を見ながら、華やかな世界を羨ましく思う勉。彼としては、別に大学に行かなくてもどこかの企業に就職出来れば構わない。生きて行けるだけのお金さえ稼げればそれでいいのだ。
 ただ彼の両親が、「この不景気、大学に行かなければろくな就職先が見つからない」などと口うるさく言うものだから仕方なく勉強しているだけ。自分から勉強しようと思っていないから、こういう結果になっているのかもしれない。


 大晦日の午後十時半。ポットで温めたお湯をカップラーメン、いや、年越しそばとして食べるカップそばの器に注ぎ込むと、モワッとした湯気が元気の無い蛍光燈へと登ってゆく。勉はカップそばの蓋を閉め、時計を見て時間を計った。今年は実家に戻らないつもりだ。
 戻ったところで「今年こそ絶対合格しろよ」という耳の痛くなるような話ばかりされるからだ。
 去年もそうだった。お節料理が食べられる嬉しさよりも、小言を言われる苦痛の方がどれほど大きかった事か。そんな中に飛び込むより、こうやって一人で正月を過ごす方が楽に決まっているのだ。まあ、一人きりというのは慣れているとはいえ、さみしい話だが。

 三分経った事を確認した勉が、割り箸をパチンと二つに割りカップそばの蓋を開く。今度はおいしそうな汁の香りが付いた湯気が天井へと登っていった。
 カップそばに付いていた唐辛子を入れ、ふぅふぅと息を吹きかけながら熱いそばを一口すする。

「ふぅ〜、上手いな」

 手を横に伸ばし、普段は勿体無くて飲む事の無い発砲酒を小さな冷蔵庫から取り出す。まあ、今年も最後の日なのだから遠慮しなくてもいいか。手に取った発泡酒。爪を引っかけてタブを引っ張ると、プシュッと音を立てて白い泡が飛び出した。

「うわわっ」

 慌てて口につけて泡を吸い取る。唇についた白い泡を舌で舐めると、ゴクゴクと二、三口ほど飲んでコタツの上に置いた。
 湯気の向こうの見えるテレビには華やかな世界が広がっている。非常に広くて明るいステージではアイドル達が奇麗な衣装を身に纏い、その若くて美しく、健康な肉体美を惜しげもなく披露しながら舞い踊っていた。

「俺も芸能界に行きたかったよな。あんなに可愛い女の子達といっしょにいる事が出来るのに」

 就職先が芸能界ならどんなに楽しいだろうか?
 華やかな世界。出演料にCM。お金に不自由するはずがない。きっと親も許してくれるだろう。

「うちの息子、今日もテレビに出てたでしょ!」とか言って自慢していたりして……。

 実は彼には、好きなアイドルがいる。『ツートップ』と言う二人組みアイドルの一人、「摩堂美穂」だ。
 彼女は今年十七歳。勉好み……と言うか、世の若い男性ならばきっと好きなのだろう。当たり前のようにスタイルがよく、歌も上手かった。そしていつも溌剌とした笑顔でテレビに映っている彼女の表情が、勉はとても大好きだった。もちろん、今、放映しているこの番組にも登場している。

「あ、美穂ちゃんだ」

 ちょうどツートップが歌う順番が来たようだ。勉はそばを食べる手を止め、じっとテレビ画面を見つめていた。
 摩堂 美穂とペアを組んでいるのは同い年の「稲津 香奈」。彼女も美穂と同じく可愛かった。でも、ショートカットが好きな勉は、より自分の理想像に近い美穂の方が好きだったのだ。それに美穂には香奈よりも健康的な感じがする。汗が似合う女性というか、弾けそうな感じというか……。
 そういう意味で香奈よりも美穂が好きだった。テレビ画面の映る二人は、全く緊張する様子もなく楽しそうに歌っている。歌に合わせて激しく踊る彼女達に、勉はしばし酔いしれた。

「いいよなぁ、美穂ちゃん。あの子と一緒にいる事が出来たらどれだけ楽しいだろう」

 またそばをすする。勉は彼女達の出番が終わると、発砲酒を飲みながらごそごそと狭い押し入れの下を探し、ツートップの写真が載っている雑誌の切れ端を取り出した。
 何度も何度も見て、皺が寄った写真をじっと眺める。黄色いビキニ姿で勉に微笑みかける二人。右に写っている美穂を見ながら、ニコッと微笑みかけた。

「美穂ちゃん、好きだよ。その笑顔がたまらないよ」

 オタクのような雰囲気を漂わせた勉は、年が変わる前にそばを食べ終えると飲みかけの発砲酒を一気に飲み干し、皺くちゃになった布団の中に潜り込んだ。

「美穂ちゃん……」

 左手に雑誌の切り抜きを、右手にはムスコを。
 勉は今年最後の仕事を終えると、テレビも消さないまま深い眠りについた。

ハードディスクをほじくっていると。。。

今日、久しぶりに昔のハードディスクをほじくっていると、同人誌「入れかえ魂Vol.2」に掲載されていた「正月早々…」という作品が出てきました。
さえない浪人生が正月に体験したウヒヒなお話なのですが、現在、ネットや通販で手に入れることが出来ない作品なので、若干の修正を行いながらここで掲載したいと思います。

クッキー作り

今日は子供を連れてクッキーを作りに行きました。
ゲームセンター内にラブ&ベリーのクッキーを作るスペースがあって、700円程度払えば、あらかじめ出来上がっている生地をもらえます。
その生地を伸ばして型にはめて、105円で購入したトッピングを生地の上に乗せ、備え付けのオーブンで焼けば完成です。
先週は母の日だったのですが長女は家内に何も渡していなかったので、このクッキーを母の日のプレゼントに出来そうです(^^

私も買ってしまいました

世間ですごく騒いでいるので、私もつられて買ってしまいましたよ。
totoBIGを。
1口200円だと思っていたのですが、300円なんですね。
10口買おうとしましたが、高かったので5口だけにしました。
6億円あたったら、プラズマテレビが買えますねぇ!

今日の夜はネット無し!

今日は泊まりの研修があって、ネットから1日離れます。
出張先のホテルではノートPCがあれば接続できますが、今回は環境が無いと言う事で久しぶりにネットから離れます。
普段、ずっとネットを使っているので、使えなくなると何だか寂しいような感じがしますが、たまには良いでしょう。
仕事のメールがたまっていませんようにw

今日も出張先のホテルから

会社で仕事をした後に、4時間以上かけて出張先のホテルに移動するのは嫌です。
というわけでホテルから書き込んでいるのですが、最近プラズマテレビが欲しくてたまりません。
先月販売を始めたパナソニックの42型プラズマテレビですが、この大きさのプラズマでフルハイビジョンは初めてのようです。
ずっと待っていたんですよ。
42型でフルハイビジョンのプラズマテレビを。
液晶のフルハイビジョンは、文字がもろもろに見えるというかにじんで見えるというか……くっきり見えるほうが好きなんですよ。

今使っているブラウン管のテレビは、チャンネルによってノイズがすごいんです。
10年以上使っているので仕方がないでしょうか。
そういうこともあって購入したいのですが、持っている株が安くなってしまって売ることが出来ません。
M&Aで吸収合併されれば株も上がるかも知れないのですが、私の身が危なくなるのでちょっと避けたいところですw
まあ、もう少し待って値段も下がったところで検討しましょう。

面白い夢を見ましたよ

先日昼寝をしていたんですけどね。
面白い夢を見ました。
ホテルか何か分かりませんが、ロビーの受付けのような場所で女性が立っていました。
私は何かの問い合わせをしていたように思います。
その最中、誰かが目の前の女性の胸と私の胸を交換してやろうかというのです。
それは、頭の中で問いかけられたのか、どこか別の場所で問いかけられたのかはわかりません。
私は「交換してほしい」と言いました。
すると、私の胸と女性の胸が入れ替わりました。
女性は白いブラウスを着ていたのですが、ノーブラだったのかペッチャンコになっています。
私の胸はたわわに実りましたw
で、そのまま別の場所へ移動し、胸を見てみたのですが少し左右に開きすぎているような気がします。
両腕に胸が当たるので、もう少し中央に寄せて欲しいと願ったところ、1〜2センチくらい中央に寄り、ちょうど良い感じになりました。
ただ、胸を触っても感触は無く、そこで終わってしまいました。

私の心の奥底で、部分変身ネタを書きたいと思っているのかもしれません(^^;

【背徳】淫獄アナザーオンライン(その6)

淫獄41







春奈は、病院に毎日1粒ずつ薬を持ってきました。春奈と付き合いつつ、色々な女性の体を堪能する健雄。
次はどんな女性に乗り移ろうかと考えます。



淫獄42







その夜、ターゲットに選んだのは緑という小柄な女性。
彼女の体を使い、今度は自ら男性とセックスをしようとします。



淫獄43







緑の姿のまま、入院している男性に迫ります。
寝ている状態の彼にフェラチオし、彼のち○ぽをいきり立たせるのです。



淫獄44







そして彼の上に跨ると、緑の中に彼のち○ぽを導くのでした。
体の芯を突かれる感覚に、健雄は緑の体を捩じらせ、堪能します。



淫獄45







入院中は、そんな状態がずっと続きました。
そして退院を迎えたのですが、女性の体に堪能した健雄は薬の魅力が半減、春奈と付き合う気持ちも薄れてしまいます。
そんな彼の気持ちを知った春奈は、薬を使って健雄を恐ろしい状態へと陥れるのでした。そしてバッドエンドですw



淫獄47







さて、これで全てのストーリーを書き終えたのですが、実際に作る場合は上記のような画面で管理しながら進めます。
「START」から始まって、シナリオの単位である「ブロック(青色の四角)」を配置し、そのブロックの中にシナリオを書きます。
ブロックの中では、背景やキャラクターを選択、テキストを入力したり、効果音や台詞をつけることが出来ます。
例えば男子と女子の会話を書こうとした場合、ブロックの中には最大で20回分のやり取りを書くことが出来ます(書き方次第ですけど)。
オレンジ色のブロックは選択肢ですが、2つしか選べません。
でも、複数の選択肢ブロックを置くことで2つ以上の選択肢を作ることも出来ないことはありません。
詳しいことはメーカーの公式サイトをご覧ください。
また気力があれば作りたいものです。

【背徳】淫獄アナザーオンライン(その5)

淫獄34







春奈から薬を手にした健雄がターゲットにしたのは、看護師の主任である翔子でした。きつい性格もあり、他の看護師は彼女には逆らえない雰囲気です。
彼女に乗り移り、他の看護師に悪戯してやろう。
そんな風に思いました。


淫獄35







「は……うう……」
健雄の幽体が翔子の体に入り込むと、翔子は顔を引きつらせます。
そして。。。


淫獄36







翔子は健雄に乗り移られ、いやらしい笑みを浮かべるのでした。
この体を使って早速悪戯を開始します。


淫獄37







健雄が目をつけた看護師の白野さん。
翔子の体で白野さんを呼び出すと、彼女はおどおどしながら付いて来ました。
そして、翔子の立場を使って白野さんに悪戯をするのです。


淫獄38







更には、誰もいない倉庫でオナニーをさせるのでした。
彼女は戸惑いながらも、翔子の命令には逆らえないようで、恥ずかしそうにオナニーをします。その行為に健雄は興奮するのでした。


淫獄39







オナニーが終わってぐったりする白野さん。
今度は、その白野さんの体に乗り移ります。
嬉しそうに笑う白野さん。
服を着ると、誰もいない病室に向います。


淫獄40







そして、白野さんの体を使ってオナニーをします。
こうやって色々な女性の乗り移っては悪戯したりエッチしたりって、すごくうらやましいw

美味しい焼肉を。。。

昨日まで出張だったのですが、その際にスタミナ苑という焼肉屋に行ってきました。
値段もびっくりでしたが、味もびっくりするくらい美味しかったですね。
少し早い時間だったのですぐに店に入れましたが、食べ終わった頃には、いっぱいになっていました。
皆、平日からあんなに高い肉を食べているんですねぇ(^^
私はもう行かない(行けない)と思いますけど。

【背徳】淫獄アナザーオンライン(その4)

淫獄25







半透明の体で麻奈に侵入した健雄。
麻奈は何が起こったのか分からず苦しみます。
しかし、直にその苦しそうな表情が和らぎ、驚きの表情へと変化します。


淫獄26








「本当に香坂さんの体を乗っ取ったのか!?」
なんていう言葉、私も言ってみたいものですよw


淫獄27







麻奈と一心同体となった健雄。
こうなれば、麻奈の体はもう健雄の好き放題。
いやらしく体を触り、そして胸を触り……。
もっと楽しもうと思った矢先。。。


淫獄28







エロい顔をした医者が現れます。
慌てて麻奈の振りをする健雄ですが、体をまさぐっていたところを見られて欲求不満なんだと思われます。
そして。。。


淫獄29







所詮、女性の体で抵抗しても適うものではありません。
健雄は麻奈の体で、医者に犯されてしまいます。
初めて味わう女性の快感。
健雄は虜になりそうでした。


淫獄30







麻奈の体でイッた健雄は、強制的に体からはじかれてしまいます。
そんな健雄が幽体でつぶやいているところです。


淫獄31







健雄は考えます。
この薬があれば他人に乗り移ることができるのだ。
しかし、春奈を経由しないと手に入れることができないだろうと。
春奈と付き合えば、また他人の体に乗り移ることができる。
そう思っていました。

淫獄32







次の日、春奈が現れます。
春奈は、健雄が他人に乗り移ったことを聞きました。
少しの相談のあと、春奈が健雄に問います。


淫獄33







付き合うか、付き合わないか?
付き合えば薬が手に入ります。
しかし、付き合わなければ手に入りません。

もし付き合わない選択をすると、それでハッピーエンド?となります。
しかし、付き合うと選択すると春奈から、また薬を手にすることになります。
ご注意!
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